刺激中毒

今日が命日でもいいように、過去を悔やまず、未来を恐れず、現在を生きる。

車は運転しない主義

 肌が白くて綺麗と言われた。嬉しい。

 仕事が出来ていると言われた。嬉しい。

 陰でも褒められていた。面と向かって言うのはお世辞だけど、裏で言うのは本心と受け取る。

 早番は良いな。6時起きはツラいけど、仕事自体は簡単だし、昼過ぎから暇で、実質休憩みたいなもの。疲れる事なく夕方までに帰れる。めっちゃ良い。

 

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 さて、晩御飯はKFCの食べ比べパック。レモンチキン、最初の一個は美味しかったけど、飽きて食べるのがキツかった。また食べたい味ではなかった。やっぱりオリジナルが一番美味しい。変わり種は出る度に食べたくなるけど、結局普通がいい。

 いつも思う。

 ああ、今日も良い1日を生きたな。

 利用者のおばちゃんに料理を持って行った時、「いつもありがとう。ご馳走様」と微笑みながら言われた。とても嬉しかった。この仕事をやっていて良かったと思える。俺の料理を食べて喜んでくれる人がいるんだ。

 俺は、余生を楽しむ方の人生を彩る手助けが出来ている。なんと素敵な仕事だろうか。

 明日から二連休。妻との夫婦円満を満喫しようか。せっかくの二日休み、本当ならば旅行にでも行きたいが、金銭的に余裕がない。だが、精神的には満たされている。

 重要なのは金ではなかった。稼げば稼ぐほど幸せになれるわけじゃない。大事なのはワークライフバランス。俺には今の仕事がちょうど良い。

 Gカップを鷲掴みにして揉みしだいてる。幼い頃に夢見た光景が、今、目の前にある。

 俺は、他の人が持っている物を持っていない。車も地位や名声も無い。でも、愛する妻がいる。それだけで良い。

 今日も休憩中に口煩く言われた。免許を取得しろと。求めてもいない助言などいらない。俺の人生は俺が決める。これからの行先は俺次第。

 運転なんてしないが自分を操縦してる。幸せな道を歩んでいる。これが俺の通常運転。

 いつも通り、この道を通り、幸福な日常を謳歌するだけ。

 「大丈夫なの?」なんて言われるが、お前の方が大丈夫なのかよ。

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