貞子は怖くもあり、悲しい映画【ネタバレ無しと有り、両方記載あり】

貞子 (角川ホラー文庫)

 

お題「最近見た映画」

 

 

 

 

チャオ!

 

映画館を貸し切った

 

ビッグボーイですううう!!!!!

 

 

昨日の日記書かせてくれ

 

 デートに付き合ってくれる女性なんていないので一人で映画を見に行ったんですが、田舎の小さな映画館を一人で貸し切る事になりました。そりゃ、平日の昼間からホラー映画見る人なんてそんなに居ないわな。

 

 という事で俺は中央の特等席に鎮座。三度の飯より大好きな女優池田エライザたんを大画面で拝む。

 

 

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youtu.be

 

 

あ~、怯えてるエライザたんキャワゆす^~

 

 

ネタバレ無し感想

 

 予告編にあるような恐怖の連続というよりは、貞子という女性の過去貞子の生まれ変わりである少女に何があったのかなぜ人を呪っているのか、などが登場人物によって語られる場面が多いです。

 

 ここが日本のホラー映画にある長所だと思いました。やっぱりジャパニーズ・ホラーの火付け役ですからね。海外の映画と違って、おどろおどろしい特殊メイクや大きな効果音で観客を驚かすのではなく、若干の親近感からくる「本当にありそう」と思えるような物語、寂しさや悲しさを含んだ脚本、間接的に起きる超常現象から感じる恐怖。この3つが特徴です。

 

 天井から滴る水が10秒ほど映される場面*1があるんですが、ただそれだけで怖さを感じました。そう思えるほど観客を作品に魅入らせるような、そういう演出が上手いなあと。

 

 直接的に怖い場面が少ないところを批判している人も居ましたが、そこがジャパニーズ・ホラーの良いところじゃねえかと言い返したいですね。俺的にはそういう演出があると安っぽく感じてしまいます。ただ黒髪長髪の白い服が立っているだけで怖い。そう思わせる作品が素晴らしいのに。

 

 

 

貞子さんとさだこちゃん (MFC)

 

 

ネタバレ有り考察

 

 貞子の生まれ変わりである可愛らしい少女が現れるんですが、彼女は母親から「貞子」、病院の者からは「あの子」と呼ばれています。少女自身も「貞子と呼ばれているが、『貞子』という名前ではない」という趣旨を警察に伝える場面がありました。彼女は名前も戸籍もなく、居ないものとして扱われて生きてきたのです。

 

 少女は母親*2から自身が貞子の生まれ変わりである事実を伝えられ、そのまま強引に一家心中を行おうとされました。彼女は貞子から受け就いだ超能力を活かし家を抜け出すも、力尽きて気絶。そして、惹きつけられるように茉優のいる病院へ。

 

 少女は誰とも口を利かず、ちゃかされたり見下されるような事があると念動力を使って攻撃します。ですが、茉優にだけは心を開きました。茉優も親から捨てられ、寂しさを感じている過去を読み取ったのです。

 

 だからなのか、患者から迷惑かけられている所を助けたりするなど『恐怖の存在』としての貞子ではなく、一個人の女性として人格があるというのを感じました。

 

 『ついに肉体を持って蘇った貞子』という点を活かし、リングとはまた違う怖い作品になっています。恐怖の連続というよりは登場人物の背景を描き、悲しさや寂しさを強調した作品になっていました。

 

 

 本題に戻る。ヒステリックを起こし茉優に危害を加えようとする患者。その場面を目撃した少女は超能力を使って助ける。しかし、ネグレクトの後遺症もあり心肺停止になってしまう。

 

 茉優は、貞子を撮影しようとする和真*3が洞窟へ向かった事を知る。貞子自身が動画サイトを通じて茉優へ教えた。

 

 それを罠とも思わず、いや、いてもたっても居られないからか、誘いに乗って洞窟へ。唐突に老婆が現れ、中へ入ろうとする茉優を止める。

 

 「ここでは間引きがあり、親から捨てられた子供達の怨念がある。貞子もその1人であり、同じような過去を持つ人の魂を好む」という趣旨を伝えられる。つまり『呪い』は貞子1人のものというより、この島の風習によって捨てられてきた数知れない子供達の怨念からきている。

 

 だからこそ茉優は行かなくてはならなかった。和真と茉優は施設で育ったので、まさに貞子の対象となる人物だから。夜間に人知れず侵入した茉優は、中で祠を発見。なぜかサイコメトリーのような力が発揮され、貞子がここに捨てられていた過去を感じ取る。そんな時、少女の生霊が前に現れた。

 

 

 子殺しの被害にあった、数多くの幽霊達に引きずり込まれる少女。それに抵抗せず水中へ沈んでいく姿を見て、茉優は「私が一緒にいるから!」と泣きながら叫び、海から少女を救出した。

 

 次に茉優は洞窟の隅で怯える和真を発見する。しかし、和真は茉優が現れても乱心して震えている。

 

 突如として貞子が現れ、茉優へ襲い掛かる。それを見た和真は平常心を取り戻し、自身が身代わりとなって海へと引きずり込まれていった。

 

 

 唯一の家族である和真の死を目の前で見た茉優は、精神に異常をきたした。そして、自身が勤めていた病院へ入院。病室の隅で震えている茉優の元へ、意識を取り戻した少女が現れる。付添いの看護師が「今日退院なんですよ」と伝えた上で、少女が最後に言いたい事があると伝える。

 

 「先生の言葉、ちゃんと聞こえてたよ」

 

 そう言って去っていった少女が、これからも貞子の生まれ変わりとして生きるのか、それこそ生まれ変わって第2の人生を歩むのかはわからない。

 

 茉優は少女の言葉も震えながら聞いていた。少女や看護師が立ち去った後、部屋の仕切りに長髪の人影が映る。カーテンをめくったその人物は正しく貞子であり、茉優を睨みつけたところで映画は終了。

 

 

ちょっと納得できない点も有り

 

 

めっちゃ面白かった~!

 

 

 洋画でよくある、驚かせること重視の作品と違ってちゃんと映画として一つの物語になるよう描かれているので、怖い場面は確かに少なめだったかもしれない。それは他のレビュー記事にあるように。

 

 前半から伏線やフラグをちりばめているし、その間も全体的に陰湿な情緒があり、ホラー映画としての感触はあった。直接的な恐怖を望む方にはオススメ出来ない*4が、仄暗い水の底からを好印象に思う方なら面白いと感じれるのではないかな。

 

 

 ただ、そうはいいつつも納得できない点があり、それが『貞子が捨てられたのが洞窟』であるという事。「いやいや、リングと言えば貞子と井戸じゃん」って。

 

 精神病院のテレビから現れる場面があるが、その時の映像ではちゃんと井戸から登場している。なのに今作では洞窟で死んだ事になってるし、そこには矛盾を感じた。

 

 

 もう一つ。『撮ったら、死ぬ』が明白に描かれていない点。確かに貞子を撮影した和真は最終的に殺されているが、なぜかすぐには殺さず洞窟の中で放置していた様子。和真より先に茉優へ襲い掛かった所を見るとおびき寄せる為の罠だったようだが、だとしたらこのキャッチコピーは偽りじゃない?

 

 あとは貞子が映っている『呪いのビデオ』を見た人は1週間以内に死ぬという設定があるはず。なのに今作ではコメント欄で1回それが触れられているだけで、全くと言っていいほど無視した展開になっている。リングの特徴とも言える設定を放棄しているのが残念だった。

 

 

 この2つが心残りだったので、面白かったけど1つ削って星4の評価。貞子の実体化として現れた生まれ変わりの少女、その後に興味があるので続品に期待したい映画。

 

 

 

*1:おそらく仄暗い水の底からのオマージュ

*2:霊能力者

*3:茉優の弟

*4:洋画のホラーが合うんじゃない?

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