チャオ!
知を愛する
ビッグボーイですううう!!!!!
マイケル・サンデル氏は、「アメリカは市場経済から市場社会へと移行した」と指摘しています。*1
市場社会とはすなわち、人間の生活あらゆるものが金銭で売買されている状態です。TEDの中で彼は行列代行について触れていますが、日本でも退職代行が一時期話題になりましたよね。
また、一億総クリエイター時代などと表現されているように、日常のあらゆるものをSNSに投稿する事によって、換金している人が大勢います。一日のルーティーンを動画にするだけで金が稼げる世の中ですよ。
また、働き方改革によって副業兼業、いわゆるダブルワークが広く認知され始めているのではと俺個人は思っているのですが、それはトドのつまり、『固定の仕事を持たない』という状態になりうる訳ですよね。
俺はこの点についてとやかく言うつもりはありません。むしろ働きやすい社会なんだろう、と評価します。いくつも仕事を持っていれば気軽に退職しやすくなるので、ブラック企業に留まる理由が無くなりますから。
なのですが、悪い部分も無視してはなりません。欠点として、生活そのものを売ってしまっている所が挙げられます。何でもかんでも金、金、と言っている社会に美徳や善はあるでしょうか?
確かに、そこに自由はあります。しかし、『自由=正義』と言い切れないのも事実です。
物質的な豊かさを追い求めていくあまり、精神的に貧しくなっていくのではないでしょうか?
俺はこれを献血ポスターが炎上した件で再確認しました。それについては下の記事で書いているので、興味ある方は閲覧してください。
観光業界が右肩上がりだという話を、職業柄聞く事があります。それを耳にすると「日本人は裕福になっているんだな」と思うのですが、みなさん大事なことを忘れていますよ。
お金で買えないものはありますか?
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
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