刺激中毒

今日が命日でもいいように、過去を悔やまず、未来を恐れず、現在を生きる。

俺のタトゥーを紹介します

 

タトゥーが入ってる男の過去は退屈ではない*1

 

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 写真撮る時にいつもやる動作。拳銃自殺を表します。なんでこれを好んで使うかは、これから読んでもらえばわかります。

 あと、このトルネードマートのジャケットがお気に入りです。持ってる服の中で一番です。

 それはさておき、10年以上ブログやってるのに、自身のタトゥーについて解説した事がなかったので、今日は紹介したいと思います。

 幼い頃は、自ら望んで痛い思いをしてまで墨を入れる意味がわからなかったのですが、18歳位になると考えが逆転します。

 そのキッカケになったのは、ゾンビボーイでした。

 

 

 この人の写真がSNSで流れてきて、一目惚れ。一目見た途端、「俺も髑髏を入れる!」と決意。

 元々、骸骨は好きでした。服屋さんに行って髑髏の服を見つけると、ついつい欲しくなってしまいます。小学から高校まで、毎日そういうズボンを履いていました。

 冒頭の写真がそれですが、初めて入れたタトゥーは別の物です。それが、こちら!

 

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 ガネーシャ。俺の愛読書・バガヴァッドギーターが収められているヒンドゥー教聖典マハーバーラタは、ガネーシャが執筆したとされています。自分の牙で書いたので、片方折れている訳ですね。

 ファーストタトゥーに選んだ理由。タトゥーは一生物なので、徹底的に調べてから彫ってもらいたかったのです。

 そうしてググっていると、タトゥーは本来、宗教的あるいは民族的な動機で彫られた事がわかります。前者の、宗教的な意義に惚れました。(後者は日本でいう和彫り。美しく素敵な文化です。)

 タトゥーは一生物。だからこそ、神様を彫る事で生涯神様と共に在る事と、信仰の誓いを表します。

 ヤクザ云々や入墨刑はタトゥー反対派の常套句。それはあくまで歴史の一部に過ぎず、今も昔も、個々の意思によって彫る事が多々あったんですね。俺も昔は反対派でしたが、周りに流されてそうあるよりも、自分の意思で行動する事の方が素晴らしいと考えます。自分の人生、どう生きるかは自分次第。その選択を他人に委ねてはならないのです。なので俺は、反対派より賛成派である方が人としてカッコいいと思います。

 愚行権の行使。他人に危害を加えない限り、人は自由であるべきです。自分の物である体をどう痛めつけようと、人の勝手なのです。

 閑話休題ガネーシャに戻ります。

 タトゥーについて調べていると、インドなどで宗教的な意味で入られるサクヤンについて知りました。ガネーシャの鼻に入ってる意匠はそれのオマージュ。

 その鼻が持っている水筒。ガネーシャが砂漠を歩いている時、水に飢えた人に差し出した逸話からきています。自己犠牲や献身を表す素敵なお話。(どこで聞いたのか忘れました。ググっても出てきません。知っている人いたら教えてください。)

 下の模様は曼荼羅を彷彿とさせるもの。宇宙の真理・悟りの境地を表します。

 ガネーシャの額にある三叉槍はトリシューラと呼ばれ、破壊と再生の神・シヴァを表します。ガネーシャの父親でありながら息子の首をはねて妻に怒られ、「取りに行け」と言われたものの、頭部見つからないから近くを通った象の頭を付けた面白い人。

 眼だけオレンジなのは、単純にお洒落だと思ったのもあるんですが、意味もあります。仏教圏においてオレンジは至福。ヒンドゥー教だと、サフランヒンドゥー教を表す色として用いられます。

 幸せの色って、素敵ですよね。

 

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 ここでようやく髑髏が出てきます。前面のタトゥーは同時に入れました。

 肩の辺りにある、牡丹から解説しましょう。タトゥーは全て19歳の時に入れたのですが、当時は青春を捨て引き籠ったり蕎麦の修業をしていた時期なので、10代最後に若気の至りと言えるものが欲しかったのです。あと、花のタトゥーは純粋にお洒落。そこで、彫り師の方に「何か和風の花で良いのないですか?」って言ったら「牡丹とかどうすか」って言われたので、二つ返事でお願いしました。

 後で調べたら、『王者の風格』が花言葉ビッグボーイを名乗ってる俺には相応しい花でした。ビッグボーイには『大きい男』以外に、『大物』という意味があるのです。

 次に、髑髏。俺は、今日が命日だと思って生きてます。そんな俺の座右の銘は、メメントモリカルペディエム。これを芸術で表す時に用いられるのが、髑髏なんです。

 ただそれを彫るだけだと人と被るので、兜を付けました。武士に造詣が深い訳ではないですが、死に関する哲学や思想は好きです。

 

毎朝毎夕、いつも死ぬつもりで行動

武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり*2

 

 いつ死んでもいいように生きる人生観は、俺の好きな考え方です。

 ファーストタトゥーを彫る際、和彫りにするか悩んですが、どこか似たり寄ったりになる気がして、B&Gにしました。でも、和風は美麗なので入れたくて、和洋折衷を選んだ次第です。

 これが、俺のタトゥーに関する説明です。

 新しいタトゥーが欲しくなる時もありますが、多分もう入れません。全て若気の至りで終わらせます。

 総額は覚えてないですが、二、三十万でした。当時、独身だったから出来た事。今は結婚して妊活もしているので、自分の為だけの贅沢は極力避けています。

 子供の為に貯金する方が格好良いと思う。考え方は変わりました。俺の思想の根本にある『自由』や『死』などは揺るがないですが、生活は大きく変化しました。

 タトゥー。それは俺にとって人生でした。他人から馬鹿にされても、だからこそそれで良いのだと思ってやりました。今日もまた愚行権を行使し続け、人生最後の一日を生きるのです。

*1:ジャックロンドン

*2:葉隠 著/山本常朝

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