空我の遺書

過去を悔やまず、未来を恐れず、現在を生きる。

独身、最後の夜。【結婚するまであと1日】

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 栃木に来てからずっと気になっていた、爆弾ハンバーグ。前に食べたハンバーグ屋よりは美味かった。でも正直、俺が働いてたステーキ屋の方が美味いと思う。ここは2番目の美味しさ。

 そこは1ポンド食えるから、大食いの俺に合ってる。と思いつつも、今日は残した。食欲が失せた理由は、夕方に面接を控えているからだ。

 応募したのは蕎麦屋。蕎麦職人に復帰したかった。

 結果から言うと落ちた。言いたい放題言われる圧迫面接で腹が立った。若さと経験者なのが相まって駄目らしい。色々と言い返したくなるけど時間の無駄。ただでさえ面接に割いた分があるんだから。

 次もまた蕎麦屋に応募した。ここが駄目なら蕎麦屋に拘らず、正社員ならとりあえずどこでも良いので早く働きたい。

 明日食べに行こう。

 

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 ラブホに来た。AVでも見ていれば気分転換になる… …と言いたいところではあるが、明日は結婚予定日。婚姻届を書くのを忘れていた。

 2年前の恋人の日に買った、ハートの婚姻届。

 

 

 ついに使う時が来た。

 

 

 

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 ホームレスカップルで、ニートで、妊婦がいる。こんな状況で結婚する奴は俺だけじゃないか?

 三重苦だ。家無しなのはマンションの入居が決まったし、それまではラブホに泊まるから解決として、無職なのはどうする?

 長風呂で人生を思い返しながら、ツラくなった。胸が苦しい。

 中途半端な経歴と、自慢にならないお粗末な資格。若さだけが取り柄だけど期待に応えられない無能。こんなんで父親になれるのか?

 

 昨日、ブログを書いた後に哀愁しんでれらを見た。

 

 

 

 冒頭は、シンデレラストーリーを歩んでいるキラキラとした恋愛ドラマ。その語源になったシンデレラは、結婚する事でハッピーエンドになってる。でも、それは本当に幸せなのだろうか?

 結婚すれば幸福が続く訳ではない。父親や母親としての役割、そしてそれに付随する責任を負う事になる。

 夫婦は『子供』、『子供』という生活を歩む事になり、気づけば人が変わったように冷たい2人へと変貌する。他人の人生を背負って生きなければならない、その重荷が2人を苦しめる。

 可愛い愛娘しか見えなくなった2人は、学校生徒全員を殺戮して、家族みんなで笑いながら算数の勉強をする。狂気の結末。

 

 本当の幸せって何だろう。結婚すれば幸せみたいな風潮が無きにしも非ず。でも、本当にそうなのかな。

 妊娠して苦しんでいる人がいる。子供が出来なくて泣く人もいる。結婚して幸せになった人もいれば、1人でも人生を謳歌している人もいる。

 幸せになりたいと皆思う。でも、幸せって何なのかな。

 結婚すれば良いってもんじゃない。紙切れ一枚書いたくらいで何だと言うんだ。先を考えないといけないのは、その後の生活なんだ。

 彼女は「幸せじゃない!」と言うのに、子供が出来て大丈夫なのか?

 無職なので焦ってる。アルバイトなら簡単に働けると思うし、掛け持ちすれば正社員より稼げるのはわかってる。現に今月の給料は今までで一番多い。しかし、安定した給料が欲しいので社員になろうと思う。でもそうすると、仕事が限られてくる。

 俺は今まで飲食業で頑張ってきた。でもこのご時世、バイトは募集してても社員は少ない。未経験の他業種も視野に入れるしかないか。要資格の所が多いけどな。まあ無資格OKが無いわけではないので、候補に入れておこう。

 俺みたいな人間でも働ける所、あるのかな。弱音吐いてたら家族を守れないから、俺は耐え忍ぶしかない。

 今まで数多くの事から逃げてきた。その末に地元を飛び出し、この地で職を探している。でももう、逃避行動は抑えるべきだ。どうせどこで働いたところでその衝動が湧き上がってくる。でも、もう流石に行く所が無い。

 全て俺が蒔いた種。自堕落に生きてきたツケが回ってきたか。

 俺は転がる石だ。街を転々とする中でここに辿り着いた。社会的な成功は収めていないけど、個人的な成功はしてる。だから俺は明日、結婚するんだ。ホームレスでニートなのに、だぜ?

 そろそろ腰を据えて就職しなければならない。

 まさか俺が、女の為に行動するようになるなんてな。

 

 将来に、夢や希望なんて無い。明るい未来なんて見えない。そもそも人生に意味や価値を見出していない。白紙でしかないこの世界に、俺は筆を執って書き込んでいく。

 明日も命があるという保証は無い。だから、今日死んでも良いように生きるんだ。

 そういう死生観を何年も言って生きてきたけど、そんな事だから今になって不安と焦燥が襲いかかってきているのではないか?

 だがな、将来の事を考えて生きるなんてのは俺の性に合わない。こういう生き方の報いを受けるのは俺だ。他人にとやかく言われる筋合いはない。

 「助けたい」なんて言葉を口走る者もいたが、そもそも救済など求めていない。俺は自ら望んでこうして生きているんだ。情けは無用。

 男に涙は要らない。

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