今週のお題「鬼」
俺に鬼才と呼べる才能はない。周りと違う事が好きだが、変人を気取りたいただの凡人なのかもしれない。
俺はアメコミ『ウォッチメン』に出てくるロールシャッハが好きだ。映画しか観てないが、自分の意思を貫いて死ぬ能動的ニヒリズム、超人に感銘を受けた。
ハードボイルドでありたい。妥協しない、自分の信念を曲げない人でいたい。
俺は昔から夢を語る。自分は凄い人になるのだと。それを聞いて師匠は言う。
「お前は自惚れている。自己評価ではなく他者評価を受け入れろ」
それを聞いて、こう思っていた。他人の意見なんて糞喰らえだと。俺は俺の人生を生きてる。他人が褒めようと貶そうと、俺は俺だ。
我が儘だと言われるだろう。頑固だと思われるだろう。だが、ここを曲げてはならなかった。
俺の人生観は、メメントモリとカルペディエム。今日が命日でもいいように日々を過ごす。そんな毎日の積み重ねが、最高な人生を築き上げる。ただ他人に言われるがまま生きていれば、自分の意見を持たない駒にしかなれない。それは他人の人生に脇役として出演している事になり、人間というより、ただの道具だ。他人のいいようにこき使われて終わりではないか。そんなのは人生は御免だ。
ブログに自分の想いをまとめてる。最近は「ロックな生き方」とか「肝が座ってる」などと言われるようになった。ようやく俺は、自分の思想と行動が見合ってきたのだと感じる。
「社会じゃなくて自分が変わらなきゃいけない」的な意見を散見するが、それに俺は嫌悪感を持つ。偉人とされる人は、少なからず社会に影響を及ぼしてきたではないか。
俺が見ているこの世界は、俺にしか見えていない。俺が人生という作品の主人公だ。この糞みたいな生き地獄の世界で、譲れないものを握りしめて奮闘していく。
周りを敵にまわしても、俺は愛する彼女の為に今日も生きる。それが、いつ死んでも良い生き方だ。
俺が変わったのではなく、周りの評価が変わった。
俺は変わらない。この白紙の世界に自ら筆を執り、作品を書き込んでいくんだ。