愚行権の行使

忘れよう、朽ちよう。

これが俺の生き様

 ラブホテルの清掃員をやっている。この仕事はしんどくないが、ヤり部屋を掃除する、穢れた労働だ。いつの間にかこんな仕事をしている。幼い頃の俺は、こんな大人になるだなんて思ってもみなかった。

 若かりし頃の俺は、生き地獄を体験していた。学校でも家でも暴力を振るわれるのを苦痛に感じていた。「逃げてもいいんだ」などという浅はかな意見をテレビやネットで散見する。だが、逃走先の人生を保証してくれるわけではない。結局は自己責任だ。

 色んな所から逃げ、結局はラブホで働いてる。彼女と2人で働けるから楽な仕事だ。でも、ふとした時に「何してるんだろう俺」と思う事はある。

 今してるこの仕事は、俺がやりたかった仕事なのだろうか?

 確かに応募したのは俺自身ではあるけれど、こんな仕事を一生続けていてもいいのか。そう考えてしまう。どんな職業に就いたところで、俺は辞めたくなる。なぜか。やりたくない事だからだ。逃げたいんだ。

 俺が本当にやりたい事は、執筆だ。成功体験はこれしかない。他人に褒められるのは、承認されるのは、文章を書く事だ。自己実現もここにある。でも、それすらもどうでもよくなる時がある。「人はいつか必ず死ぬんだ」と考える時、全ての事柄に対して自暴自棄となる。どうせ死ぬのに、何をそんなに頑張るのだろう。

 白紙の世界に筆をとり、自らの言葉を書き込む。それが能動的ニヒリズムだ。それはわかる。でも、そんな事しようとしまいと死ぬし。

 本当に大好きな文章を書くという行動を、金儲けにしてはいけない気がする。もし本業にしてしまったら、嫌気が差すのは目に見えている。執筆だけは、楽しくやっていたい。死ぬまで。だから、副業くらいでいいや。たまにこれで泡銭を稼ごう。あまり本気にならず、趣味として、ブログを書いていたい。ライターは収入が安定しないから、不安になる。俺は彼女と一緒に居たいんだ。その為には、安定してお金を稼ぐ必要がある。その為に、汚らしい仕事もやっている。

 逃げに逃げ、ここまできた。今が人生で1番幸せだ。俺は極力、苦痛を避けて生きていたい。他人ともあまり関わりたくない。そこで行き着いたのが、この仕事と、この生き方だ。

 俺は豪邸や高級車に興味はない。学歴も無い。でも、それでも楽しく幸せに暮らしてる。彼女と食べ放題へ行ったり、映画館に行ったりするのがいいんだ。

 これが俺の人生。俺の生き様。

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