刺激中毒

今日が命日でもいいように、過去を悔やまず、未来を恐れず、現在を生きる。

幸せな家庭

 疲れた。何で俺は、せっかくの休日に、気分を害しているんだ。

 笑っていたい。あの頃みたいに。

 もう戻れやしない。わかってる。俺が撒いた種だからな。

 「他の女と付き合えば」なんて言葉は聞き飽きた。もう恋なんてしない。俺は人と関わるべき人間ではない。どうやら、他人を不愉快にさせてしまうみたいだ。

 「普通の人生が良かった」なんて言われた。だとすれば、不倫関係になるべきではなかった。俺みたいな変人に近付かなければ、こうはならなかった。言ってる事と、やってる事が違う。でも、普通の人生を歩んでいた彼女に迷惑かけたのは俺である。その事に変わりはない。

 俺は、他人の人生を壊した。罪の償い。贖罪。責任。

 彼女は、幸せになってほしい。

 俺と一緒になった事を後悔してると言われた。行く所がないから居るんだろう。普通の人生を望むのであれば、もう遅い。取り返しのつかない選択をしてしまったからだ。

 俺は、もう高望みしない。彼女にとって1番の幸せではないと言われたし、成れる自信も無かった。幸せな家庭を築いたとしても、前の家庭と重ねてしまう。そんな事は目に見えている。それは、彼女が意識するしないに関わらずだ。子供は、代わり。絶対にそうなる。それは確実。でも、それでも、いい。

 「子供を抱っこさせてあげたい」

 彼女がそう言ってくれた。俺の子供を作ってあげたいと言ってくれた。彼女と出逢う前から子供は欲しかったから、その夢を叶えさせてくれるのであれば、有り難い。

 彼女との子供が欲しい。その気持ちは変わらない。家族は比べるものではないと思う。俺は俺なりに、幸せな家庭を築き上げたい。

遺書は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。