死とは、多くの人にとって恐れられるものであり、考えたくもない事でしょう。
しかし、それを神として擬人化し、崇拝する宗教があります。
それが、今回語る、『サンタ・ムエルテ』です。
主に、メキシコなどで信仰されているこの宗教は、麻薬カルテルやマフィアなどからも、強い信仰を集めています。
また、信者の中には、ニューハーフなどもいたりします。
さらに言うと、サンタ・ムエルテの信者は、キリスト教と掛け持ちしている者もいます。それは、なぜだと思いますか?
理由は、彼らがキリスト教の教えでは救われない存在だから、なのです。
これはあくまで俺個人の意見ですが、外来の宗教というのは、人々に勝手に『罪』を擦りつけ、よくわからないまま贖罪を求められます。あまつさえ、契約をするよう迫り、信仰を押し付けてくるのに、その見返りは保証されていません。
神の救済は、平等じゃないのでしょうか?
しかし、死は平等です。全ての人類に、その時は訪れるのです。
善人も悪人も、必ず死にます。
平和ボケしている人は、死が老後に来るとぼんやり考えていたりします。違います。死は、いつ来るかわかりません。明日も命があるという保証は無いのですから。
だから、この宗教を信じている人にとって、死は身近であり、また、特別で絶対的なものなのです。
死を崇拝する時、過去の悔やみや未来の恐れなんて忘れて、今を生きるという境地に達します。
あなたが、今本当にやりたい事って、何ですか?