8月7日は、彼女の誕生日。この日、彼女が離婚した。
夜、俺が風呂に浸かってる最中に、彼女が家に来た。あらかじめ、机の上にメッセージカードを置いておいた。誕生日を祝う。
上がってから、彼女の鞄にラブレターを忍ばせ、正式な付き合いが始まった。
略奪した。
彼女の子供達から、手紙が届いた。手紙を貰うのは初めてなので、溢れんばかりの喜びを感じる。
23時くらいに晩ご飯を食う。いつもなら、お菓子とかで済ますけど、彼女もいることだし、どこかへ出かけたかった。
そういえば、近所に24時間営業のファミレスがあったな。そんな話をしていたので、そこへ。
車中で、俺は涙を溢した。幸せすぎてたまらない。自殺が未遂に終わってよかった。生きててよかった。今日まで頑張って、ようやく手にした幸せ。掴んだら、離さない。
席に着くと、彼女はラブレターを読む。俺は、照れくさいというか、恥ずかしいので、トイレへ逃げる。
戻ってきたら、「ありがとう」と「よろしくお願いします」を言われ、えも言われぬ感動を味わう。
誕生日なのでケーキを注文したかったけど、「期間限定の桃パフェが食べたい」というので、それを頼む。
今日からちゃんと、「俺の女」と言える。彼女を幸せにできるのは、俺だけだ。俺が必ず幸せにする。
誰よりも愛してるよ。
その笑顔を、他の誰かに、向けたりしないで。