理想のカップルって、何ですか?

f:id:juliajewelkali:20200706102014j:image

 

 前回の続き。

 

 彼女が、『一夜限りの関係』というのを多々持っていた話を聞いて、それが元カレとの事とは言え、そういう行為に至れてしまう所にショックを受けた。

 

 俺は、そういうのが心底嫌いだ。言葉が出なかった。

 

f:id:juliajewelkali:20200706102019j:image

 

 確かに、その過去自体は嫌悪するが、彼女のこと自体は嫌いになれなかった。愛している気持ちに変わりはなかった。そんな自分が、意味不明で複雑である。

 

 

 彼女は泣きながら言った。

 

 「理想の彼女って言ってくれてたのに、ごめんね」

 

 彼女とは生い立ちが似ていた。片親で、親に可愛がれていなくて、学生時代はイジメられて。

 

f:id:juliajewelkali:20200706102023j:image

 

 彼女は「似た者同士だね」とよく言うが、そんなことなかった。

 

 彼女は、学生時代から、そういった言動を楽しんでいた訳で、恋愛より仕事を優先していた俺とは、正反対の人生を歩んでいる。

 

 そのギャップで胸が苦しくなって、思い込みに囚われていた自分を情けなく思う。

 

 

 彼女は過去を振り返って、言った。

 

 「あの頃は青春してたな」

 

 なんか聞けば聞くほどツラくなるってわかってるのに、彼女の過去が知りたくて知りたくて、たまらなかった。

 

 俺が愛していたのは偽りの姿で、本当の彼女を愛していた訳じゃない。だからこそ、知る必要があったんだ。本来の、ありのままの姿を愛したいから。

 

 

 俺が嫌悪しているのは、彼女の過去に過ぎない。彼女が、これからどうするか。

 

 現在が幸福である事に変わりはなく、これから先、未来で、どういった幸せを築くかが大事だと考えた。

 

 俺は、本来の彼女を愛す。

 

 決まった理想に突き進むのではなく、共に歩みながら、理想を作り上げていくのが、2人にとって幸せな生活になるであろう。

 

 

 胸が苦しい。俺は、彼女の過去を電話で聞いて、文字通り反吐が出た。ずっとずっと寝れなくて、日が昇るまで彼女の事が頭から離れなかった。

 

 そして、朝になって彼女が来た。しばらく俺は言葉が出なかった。何回か話しかけられた覚えはあるが、返事をしようにも喉を絞められている感覚になり、ただただ見つめることしかできなかった。

 

 「私は愛に飢えていたの。だから、そういうこと、しちゃってたの。愛されたかったから…」

 

 泣きながら彼女は話した。

 

 いくら過去を正当化しようとしても、軽い気持ちで、そういった事をしてきた事実に変わりはない。

 

 確かに、親から愛情を受けていない部分は同じだ。でも俺は、そういう家庭に育ったからといって、手当たり次第の女に手を出したりしていない。

 

 

 共感できない。納得できない。浮気をしたいなんて、思えない。

 

 でもなんで、別れを切り出したり出来ないんだろう。むしろ、俺が幸せにしてあげなくちゃ。そう強く思える。

 

 苦しい。苦しいよ。

 

現在進行形のラブレターは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。