お通夜、お葬式でお経を読まれている時、「お婆ちゃんは、どんな人だったか」を思い返す。
想起するのは、周りに反抗して変な事ばかりする俺を、「好きな事しぃ」と認めてくれた思い出。
八方美人で、他人の顔色を伺いながら生きている人だったので、損する事の多い人だった。だから色々と苦労した人だったけど、死顔は、とても安らかだった。
最期の2日くらいは、とても苦しそうな顔をしていた。終末症状に苦しんで。だからこそ、楽そうな顔をして亡くなった事に、悲しみというよりは、安堵があった。
享年91歳。数日後の14日は、92歳の誕生日だった。
大往生。よく頑張って生きてくれた。
16日は、お爺ちゃんの命日。お婆ちゃんはきっと、幸せだろう。