刺激中毒

今日が命日でもいいように、過去を悔やまず、未来を恐れず、現在を生きる。

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

 

お題「今日の出来事」

 

 

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

  • 作者:小林 昌平
  • 発売日: 2018/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

あなたの悩みにも、解決策は既にある

 

 病や死、対人関係。太古の昔から、人々は様々な事に悩んでいました。

 

 言い換えると、現代人の悩みは過去の誰かが既に悩み、そして解決策を見出しているのです。

 

 だから、悩んでいる時に大事なのは勉強する事。そして、考える事。

 

 

 本著ではまず、粘土板が紹介されます。紀元前1750年頃のもの。

 

 これを発見した歴史学者は、太古の人が考えた神や宇宙、真理。そういった宗教的なものが書かれているものだと予想していましたが、その内容に驚愕しました。

 

 「店に『いい銅の延べ棒を渡しますから』と約束されて金を払ったのに、ひどいのをつかまされた。

 ちきしょう店の野郎、おれを誰だと思ってるんだ?」*1

 

 

 まさかのクレームだったのです。現代でもクレーマーの話題はサービス業界じゃ絶えませんが、紀元前から行われてたんですね。

 

 つまり、人間の根本的な部分は太古の昔から変わっていないのかもしれません。

 

お金持ちになりたい

 

 マックス・ウェーバーという、近代社会学の祖がいます。

 

 彼は宗教についても研究していました。そこで、キリスト教カトリックプロテスタントの経済格差に着目したのです。

 

 そして、プロテスタントの方が、カトリックより裕福であるという事実に気づきました。

 

 キリスト教は貪欲な金儲けを禁じている為、カトリックは必要最低限のお金だけを稼いでいます。

 

 それに対し、プロテスタントには「カルヴィニズム」という一派がありました。予定説を説くのが特徴です。端的に言うと、「神に救済される者は既に決められている」と主張するもの。

 

 しかし、誰が救われる側なのか、人間にはわかりません。その確信を得る為にも、神に定められた「天職」*2に勤しむようになったのです。

 

 そしてその結果、お金が舞い込んでくるようになった。

 

お金持ちになるのは、金銭欲の強い、お金に執着する人であるとはかぎらない。むしろ「お金という富への執着を捨て、ストイックに働いた人が結果としてお金持ちになった」ウェーバーはいうのです。 *3

 

対人関係における全ての悩み

 

 個人心理学を創始した、アルフレッド・アドラーという人がいます。*4

 

 思想を端的に言えば、「それは今のお前がやるべき事なのか?」です。

 

 例えば、他人からの評価が気になる人は多いと思いますが、それには苦悩が付き物。人間関係における悩みの解決策は、『嫌われる勇気』です。

 

 アドラーの教えは単純明快で、"自分ができることは努力すべきだが、どうにもできないことはどうにかしようとしない" *5というもの。

 

 他人がどう評価するかは自分じゃどうしようもない為、悩んだって仕方ない。そんなものに時間を割いているくらいなら、今の自分がやるべき事を熟していくべきだ。これが、有名な課題の分離です。

 

 ただ、これは「そう言われましても・・・」となってしまうので、詳しく学ぶ事が必要かと思います。詳細は下の記事に書きましたので、閲覧してもらえると幸いです。

 

juliajewelkali.hatenablog.com

juliajewelkali.hatenablog.com

 

死ぬのが怖い

 

 偉大な哲学者・ソクラテスの言葉を紹介します。

 

ソクラテスはまず「本当に哲学を行っている者は、ただひたすらに死ぬこと、死んだ状態にあること以外の何ごとも実践しないし、全人生をかけて死以外の何ごとも望んで来なかったのだから、死を前に憤慨するのはおかしい」と言う。

 

さらにソクラテスは「真正の哲学者は死ぬ練習をしているのであり、死を恐れないし、もし死ぬ際に怒り嘆く者がいればそれは哲学者ではなく、肉体を愛する者であったことの証拠である」(中略)と述べる。*6

 

 死を恐れる事は、この肉体から去る事の怯えであり、それは哲学からかけ離れた思考な訳です。

 

 しかし、その漠然とした死への恐怖は、哲学への入り口でもあります。

 

 現に俺は幼い頃から、『死』というものに恐れおののいていました。何か理解出来ないものが、人生の結末として待っている、と。

 

 だからこそ、『死とは何か』を探求するようになりました。

 

 ソクラテスの言う通り、哲学とは死の練習なのかもしれません。

 

(1)ソクラテスにとっては汝自身を知れとの箴言による自己探求が愛知としての「哲学」である。
(2)その「汝自身」こそが「真の自己」、すなわちソクラテスの言う「魂」である。
(3)われわれが真の自己を求めて魂だけになることが「死」である。
(4)したがって、「哲学」は「死」の練習である。*7

 

参考文献

 

matsuura05.exblog.jp

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 
その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

  • 作者:小林 昌平
  • 発売日: 2018/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

*1:その悩み、哲学者がすでに答えを出しています p4

*2:神から与えられた使命

*3:その悩み、哲学者がすでに答えを出しています p36

*4:ウィキペディアの執筆者,2019,「アルフレッド・アドラー」『ウィキペディア日本語版』,(2019年3月7日取得,https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC&oldid=71902285).

*5:その悩み、哲学者がすでに答えを出しています p143

*6:ウィキペディアの執筆者,2020,「パイドン」『ウィキペディア日本語版』,(2020年2月26日取得,https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3&oldid=76364025).

*7:https://matsuura05.exblog.jp/298343/

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