最初で最後の、最愛。

忘れよう、朽ちよう。

【孫子の兵法】あらゆるビジネスで生き残る術 中編

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お題「どうしても言いたい!」

 

 

 

チャオ!

 

集中力が切れそうな

 

ビッグボーイですううう!!!!!

 

 前編の続きですので、まだお読みでない方はそちらの方を読了してもらった上で、これを読み直してもらえると解かりやすいでしょう。

 

真の強者となりうる、反撃の戦略

 

 前回はこのブログで初の、1万文字を記録しました。帰宅した18時か19時から読書をはじめ、学んだことを記事へアウトプット。いつの間にか朝になっており、その頃には集中力が枯渇して、ふらふらの状態で寝床へ。

 

 天井を眺めながら、勉強とはなんて楽しいんだと改めて思いました。

 

それはさておき、皆さんは将棋ってやった事ありますか?

 

 チェスに似ていますが、決定的に違うのは、取った相手の駒が自分ものになる点。ここが特徴と言えます。それが出来る事により、チェスとはまた違った戦略を練りながら楽しむ事ができます。

 

 これはビジネスの場など、比喩表現としての『戦争』で活かす事が出来ます。

 

 引き抜きは日本じゃグレーゾーンみたいですが、本当とは敵対する同業者であっても、時には仲間に付ける事が生き抜く術ですよね。無理に争う姿勢を見せない。

 

 因みに、上記は謀攻篇でも書いた『戦わずして勝つ』にあたり、最善の勝利と言えます。

 

 そうしたくても戦わなければならないならどうするか。一例を出しましょう。アウトローな作品で、喧嘩で勝ったら相手が仲間になる展開、見た事ないですか?

 

 そういった感じで、勝ちに勝ちを重ねるだけでなく、その過程で仲間を増やしていく事により、自分の勢力を増大させる。その様は将棋のよう。

 

少数の段階で巨大な勢力に勝つ方法は前編で書きましたので、そちらを参考にしてください

 

三十六計逃げるに如かず

 

 これは孫子の兵法から引用したものではなく、中国を起源とする諺です。

 

 前篇でも書き続けている通り、孫氏の兵法は勝ちにいく事を積極的に推奨している訳じゃありません。戦争とはあくまで手段であり、達成しなければならない目的があるからこそ行うものです。

 

 そして、数ある選択肢の中で唯一残されたのがこれしかないとなった時、ようやく戦闘へ挑む。それまでは、他にやりようがないか模索するのが一番です。

 

 なぜかというと、戦いに勝ったとしても、少なからず自分の仲間へ負担をかけ、資金も消費します。組織の戦闘力は敵から戦いを挑まれた時の為、温存しておくのが専決。余程の事が無い限り、積極的に争いを起こすべきではないでしょう。

 

 だからこそ大切なのが、逃げる根性を持つこと。多少プライドが傷つくでしょうが、時には戦いを吹っ掛けられても退散する。そういう判断力も兼ね備えているべきでしょう。

 

 ただ逃げればよいというものでは決してない。傍観位置に立つことで、競合相手の動きを観察する。弱者とレッテル貼りされているかもしれないが、こちらが戦略戦術を携えていれば返り討ちにする事だって可能。『能ある鷹は爪を隠す』とは、正にこの事なのかもしれません。

 

 戦から手を引いたと見せかけ、敵の組織が崩れるのを待ち、隙を見計らって弱点を攻める。要は、反撃の戦略でもあるのです。

 

自らの手を汚すな

 

 人狼ゲームの用語で、『SG位置』というものがあります。SGとはスケープゴートの略称で、身代わりを意味する言葉。

 

 自分の敵でもあえて生かし、村人殺害の罪をそいつに擦り付け、あたかも人狼かの様に印象付ける。濡れ衣を被せられた人物は、処刑される末路。

 

 この戦法を始めて知った時、とても面白く思いました。人間関係に活かせるな、と。

 

別に冤罪を作ろうとか考えてませんよ・・・

 

 さて、本題に戻りましょう。

 

 競合相手と睨みあっている最中にある時、自分が標的とならないよう、SG位置となる組織を見つける必要があります。「狙うべきは我々ではない」と暗に示す必要があるのです。

 

 本当の戦時においてでも、伏兵と呼ばれる人が活躍します。何者かの囮を用意しておき、敵がそれを攻めようとしている隙に攻撃する。

 

 要は、競合同士でお互いに争うのを視ていればよい。何も自分から攻める必要などない。傍観していれば、勝手に争い合うんだから。そして、敵達が弱まっている所へ奇襲。それまでこちらはレッドオーシャンを観察し、戦略戦術を練り続け、短期決戦に向けて計画を立てる。

 

 言葉では簡単に言えても、実践は容易じゃありません。その為、必要になるのが『情報』孫子の兵法では、データ至上主義と言わんばかりに情報収集の大切さを説きます。相手の情報は徹底的に集めるが、自らの手の内は明かさないよう、情報管理を徹底する。これ鉄則。

 

 そして、情報集めに必要なのが諜報――と言いたいところなんですが、産業スパイは違法ですので絶対にやってはいけません。

 

 とにかく大事なのが、相手の挑発に乗らず、虎視眈々と自分が有利な状況を築くこと。自分では敵わない会社があるなら、匹敵する他社が攻めるのを待てばいい。その間、自分達は相手の弱点を探して準備を整える。

 

 敵は敵に戦わせる。そうやって意のままに戦場を掌握する戦法。これを身に付けておく事で、仲間を消耗させずに勝ちを狙いにいける訳です。

 

戦闘の前に、勝敗は決まっている

 

 偏差値40の学生が、そのまま東大を受験して合格すると思いますか?

 

 ビジネスにおいても同じです。能力の差で、勝つか負けるかは誰の目にも明らか。だからこそ、努力を怠ってはならないのです。ここを疎かにすれば勝ち目はありません。裏を返せば、入念な準備をしていれば勝利は約束されたのも同然。

 

 言い換えるなら、勝ち確の体制が整うまで、戦いの場へ足を踏み入れてはならないということ。その為に必要な事柄を、これから説明します。

 

組織に必要な四つの事柄

 

  1. 分数
  2. 形名
  3. 奇正
  4. 虚実

 

 分数は組織・編成、形名は指揮系統、奇正と虚実は戦略戦術であり、詳しくは前篇を参照。

 

軍令が明確でなく、賞罰が公正を欠き、停止の合図をしても止まらず、進発の合図をしても進まないならば、百万の大軍といえども、何の役にも立たない*1

 

 指揮系統が命運を握っている。これは会社経営においてでもそうでしょう。上司の立場にある全ての人は、大義名分に則って部下を動かすように意識しなければならないし、それが出来ていない集団は、組織としての体を成していない。

 

戦法は大きく分けて二つ

 

 正攻法奇策。単純に言えばこれだけだが、組み合わせ次第で無限の可能性を秘めており、その全貌は誰も知りうることが出来ない。

 

 裏を返せば、正攻法だけ、あるいは奇策のみで攻めようとするのは、相手に先を読まれる危険性を含んでいる。だが、あえてこの状況を利用する術だってある。

 

 ここでちょっと昔話をしよう。

 

 中国に、李牧(りぼく)という武将がいた。面白いのが、相手が攻めてきても城内へ逃避するよう指示していた。これでは負けたのも同然だし、向こうも雑魚だと思って攻めに攻め続けた。

 

 そのまま敵が調子に乗って侵略してきた時、奇襲して返り討ちにしてしまう。実は逃げるだけだと思わせて、入念な訓練と計画をしていたのだ。まさか攻撃されると思っていなかった敵は、あえなく打ちのめされてしまったという。

 

 李牧の感心するところは、自軍には戦法を叩きこんでいた。しかし、相手に察知されないよう、弱いと見せかけていた。そうすれば敵は自分をナメ、守備を疎かにしたまま襲ってくる時が来る。その時を、虎視眈々と待ち構えていたのである。李牧の方が一枚上手だった。

 

勢に求めて人に責めず

 

 石は平地だと静止している。しかし、坂道に置いてみれば勢いよく転がっていく。石は動かない物かと思いきや、条件が揃えば転がる事も出来るように、仲間は環境次第で想像を超えた能力を発揮する場合がある。

 

 勢いに任せる。解釈が分かれるだろうが、個人個人の能力に期待するのではなく、組織全体の力で攻めるという意味だと捉えられる。有名な例え話、『三本の矢』に通ずる部分があるだろう。

 

 逆に言えば、一人一人の能力は高い会社があったとしても、それを活かした経営が出来ていない会社は、弱点を露呈しているのと同じである。例えその会社が自分より大きくとも、集団の力によって攻める事が可能であろう。

 

 だからこそ、団結というのは大事になってくる訳だ。

 

守らざる所を攻める

 

 主導権はこちら側が握るべきだ。決して受動的になってはならない。あるいは、受け身と見せかけて相手を調子に乗らせ、守りが疎かになっている所を攻める。これは李牧の逸話にも通ずる部分があるが、「相手が思いもよらない攻撃をせよ」という事である。

 

 将棋や人狼ゲームでもそうだが、自分が次に何をするのか読まれてはならない。戦略を見透かされたら負けたも同然。その為の奇策として、そもそも姿を見せず、音も立てず、敵を翻弄するのだ。

 

俺が業界から引退したかのように見せかけているのも、そういうこと

 

 俺はそもそも「引退」などという単語は使っていないし、退社すると伝えただけだ。雇われ店長の座から退くってだけで拡大解釈され、噂まで広まっている。でも、正直いえばここまでの流れを読めていた。これで良いと思ってる。

 

 もしこのまま俺の予想通りに皆が動くなら、孫氏の兵法を活かして掌握したも同然なんかね?

 

閑話休題

 

 攻撃を読まれていなければ勝算があり、逆に相手の動きは察知して守備に回る。つまり、敵はどこを攻めればいいのか、守りはどうしたらいいのか、それすらもわからなくなるように組織づくる。正攻法の形に囚われない、無形の陣形をとって変幻自在に活躍すれば、もはや敵なしだ。

 

虚を突く

 

 『虚』とは弱点のことであり、相手の弱い所を重点的に攻めればよい。逃げる時は、速やかに退却すること。そうすれば追撃できない。俺でいうところの、業界そのものから居なくなると思わせるとか。

 

 もしこちら側が戦いを欲する時、相手がどれだけ堀を深く作り、高い塀を築きあげていたとしても、戦わざるを得ない状況に追い込む。

 

 反対に、こちらが戦いたくない時は、例えどれほど自分の守りが手薄であっても、敵の銃口がこちらへ向かないようにすればよい。

 

 今の俺は飲食業から去るかのように思われているので、誰の競合相手でもなくなる。そうなれば、敵の標的は俺じゃなくなる。敵と敵が競争をはじめ、俺はそれを俯瞰で眺める状況。

 

後は言わなくてもわかるかな

 

 

勝利の条件は四つ

 

  1. 戦局を検討して、彼我の優劣を把握する。
  2. 誘いをかけて、敵の出方を観察する。
  3. 作戦行動を起こさせて、地形上の急所を探り出す。
  4. 偵察戦をしかけて、敵の陣形の強弱を判断する。

 

 戦争態勢の真髄は、敵にこちらの状態を察知されない状況――無形である

 

 全様をぼやかしておくことで、例え敵が潜入してきたとしても、何ら探り出す事が出来ない。いくら相手が考察に長けていたとしても、打ち破るなど不可能なのだ。

 

 凡人からすれば、敵の状況に合わせて勝利を収める手法は、例え勝敗そのものが判ったとしても、何が活用されて勝ちに至ったかまでは理解できない。しかし、だからといって常に同じ態勢で居るのは間違っている。戦争態勢とは、敵の状況などに合わせて臨機応変であるべきもの。これを決して忘れてはならない。

 

兵を形するの極は無形に至る

 

 どこの思想だったか忘れたが、「完成すれば、後は破滅に向かうだけ」という考え方があった。

 

 それは組織においてもそうで、出来上がったと慢心していればいつの間にか形骸化し、崩壊へと歩を進めてしまうのだ。

 

 この点において、孫子の組織論は斬新である。それが例え2500年前のものであったとしても。彼は組織に柔軟性を求め、攻撃や守備を固める準備段階において、臨機応変に動けるようにした。

 

 敵の動きを見極めながら、策略の為に何度だって再構築するし、状況に応じて最適解を出す。こういった理想の組織について、孫子は水に例えた。

 

上善は水の如し

 

 水に一定の形がないように、戦争においても、不変の形など存在しない。敵の態勢に応じて臨機応変して変化してこそ、勝利を手にする事が出来るのだ。

 

兵の形は水に象る

 

 水は無形だが氷という名の固形になりうるし、枯渇に苦しむ人の命を救える。しかし、時として人をも脅かす凶器にだって成り得るのだ。そういう柔らかい組織を理想とした。

 

 

*1:呉子 治兵篇

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