刺激中毒

今日が命日でもいいように、過去を悔やまず、未来を恐れず、現在を生きる。

俺が新聞の取材を断った理由

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お題「今日の出来事」

 

チャオ!

 

ちょっと後悔してる

 

ビッグボーイですううう!!!!!

 

 地元で一番若い蕎麦職人という事で、新聞記者から取材したいと電話が着た。出たのは別の人なんだけど、どうやら日付だけ伝えられ、時間は言われなかったらしい。あまつさえ、その人は勝手に許可出しちゃた、と。

 

 「新聞に載れるんだよ~」みたいなこと言って、ちょっと浮かれた調子で言われた。まさか俺が断るとは思っていなかったらしい。

 

 なぜ拒否するつもりだったか。実は、取材を受けるのはこれが初めてじゃないから。

 

 俺の前職は乗馬クラブで働く厩務員。その前は不登校児だった。学校に行かず引きこもっていた男が、馬術に目覚めた経緯が訊きたい、と。日をまたいで何時間も取材を受けたあげく、取材料みたいなものが貰えなかった。それなら働いている方が有意義だったのに、と後悔。でも、取材前に金の話をしなかった自分が悪い。そう思って反省していたんだ。

 

 

 まあいいやと思ってその日蕎麦を打っていたら、延しを行っている最中に記者が来店し、俺を見つけるなり「いいですか?」と言ってきた。

 

 俺は思った。「ん?『いいですか?』ってなんやねん」

 

 当時、16か17。ちょっと怒っていた。名乗りもしないし、人が蕎麦打っている途中に手を止めて取材に応えろって言うの。いやいや、放置していたら乾燥して劣化するし、向こうの為にタダ働きしているくらいなら蕎麦打ちに専念していた方が良いじゃん。

 

 俺には、仕事を止めてまで記者の取材に応える理由が見つからなかった。だから、断った。

 

 新聞にインタビュー記事が載るっていうのは、長くこの業界に居る上でネームバリューというか実績に繋がっていくんだろうけど、どうも記者の態度が好ましくなかった。

 

 

 他にも、某有名旅行雑誌や生活情報誌の人が来て、「よかったらうちにお店を掲載しませんか?」と営業に来た事もある。でも、よくよく話を聞いてみればこっちが金銭を支払わなくちゃいけないらしい。

 

 「いやいや、お金払ってまで宣伝する必要ないんだよね」

 

 このブログでもいくつかそういうビジネス書を紹介してるけど、宣伝はSNSマーケティングしかやってない。これなら空き時間の数分でお客さんと会話できる。仲良くなった人が常連客になってくれるし、利点は無料であること。

 

 だから、お断りさせてもらった。わざわざお金を払ってまで集客をする必要が無いし、雑誌で宣伝するより素晴らしいと言える戦略を使っているので。

 

 

 その点について軽く説明。雑誌で宣伝すると、『店員とお客さん』っていう距離感が生まれるように思える。

 

 SNSで知り合った人とは関係がより近くなれて、会話も弾む。俺はこういう接客の方が好ましいと考えていて、そう思えたのは師匠がキッカケ。

 

 常連客さんと飲みに行くくらい親密な関係になれる、とても社交性の高い人。そういう人をメンターにしているので、ただマニュアル対応をするだけじゃ物足りなくなる。話しかけて、親睦を深めたい。

 

 店員から話しかけられる事を拒む人もいるので、手当たり次第にそういう接客は出来ないんだけど、出来るだけたくさんのお客さんと壁を乗り越えた関係になりたい。

 

 そういう事を師匠の元で修業してから思った。

 

 

 実は、厩務員時代に新聞の取材を受けた後、嬉しい出来事があったんだ。近所で話題になって、市役所のおばちゃんに「君のこと知ってるよ」なんて言われ、会話が弾んだ覚えがある。

 

 「ああ、こういう名前の広め方もあるんだな」

 

 そう感じた。確かに時間は奪われるけど、その分良い事があったんだよね。人間関係はプライスレス、か。

 

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