【Amazon.co.jp 限定】仮面ライダーゼロワン 変身ベルト DX飛電ゼロワンドライバー (購入特典 ビジュアルシートつき)
- 出版社/メーカー: バンダイ(BANDAI)
- 発売日: 2019/08/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
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チャオ!
龍騎が一番好きな
ビッグボーイですううう!!!!!
俺はアギト世代なんですが、家庭菜園を楽しんでいる津上翔一の姿を見て、確かな憧れを抱いていました。そして次に料理を趣味とする天道総司を見て、俺の人生は確定したと思います。
純粋無垢で穢れを知らない当時小学生の俺は「俺も料理人になる!」と豪語し、飲食業で商売をやっていきたいと周囲に話していました。
早く働きたい。今すぐにでも。中学生になったら絶対にアルバイトを始めるんだ――。そういった事を暇さえあれば連呼していたように思います。
なぜそれほどまでに料理に対して強い興味関心を抱いていたのか。今でも自分の中で謎なんですが、恐らく満足いく食事をしてこなかったからだと思います。あまり裕福な家庭でなかったというのもあるんですが、家族の教育方針も相俟っての事です。
親が個人事業主、おじいちゃんは3つの事業を、おばあちゃんは店舗ビジネスをやっていました。それなりに売上はあったんですが、だからといって俺が高級な食事にありつけたかというとそうではありません。
おばあちゃんが言っていた――
「若い内から金を持つもんじゃない!」
そう言った時の表情は今でも忘れません。子供の内から贅沢するな、と身内から教えられて育ってきた中で、「俺もはやく金を稼いでお菓子をたらふく食べるんだ!」という妄想が膨らんでいきました。
ずっとずっと、お菓子を何不自由食べれる同級生達が羨ましくてたまらなかった。俺もあんな家庭に育ちたかったとまで思った位。でも、今思えばこういう教育をしてもらって良かったと感じています。
なぜなら、そのおかげで今の俺があるから。誰よりもはやく中1のうちからアルバイトをはじめたし、初給料で家族に奢った回転寿司の思い出は今でも忘れない。労働の楽しさを家族は教えてくれたんだと慮っています。だから俺は「仕事が楽しい」と言えるし、もっともっと働きたいという意欲はおさまりません。
現在、俺は蕎麦職人をやっています。飲食業の世界に飛び込んだのにはもう一つ理由があって、俺は不登校児だったし、あまつさえ元ニートでした。自己嫌悪にさいなまれて、変わりたくて、変身したくて、この業界へ入りました。
もちろん家族は反対しました。口下手なお前に接客なぞ出来ないと。でも、このままじゃ俺は仮面ライダーとは程遠い存在でしかない。何もしなければ現状維持で、成長や向上とは無縁のまま人生は幕を閉じます。動き出すしかなかったんです。
俺がこの仕事を続けられているのは、仮面ライダーがモチベーションだからです。俺がこの業界に入ってから「変わったな」と周りから言われる事が度々あります。いくら周囲が否定して俺へ『ダメ人間』のレッテルを貼ったとしても、自分の信念を貫いてきたからこそ、俺は変身できたんじゃないかなあと想起します。
ここで、俺が好きな言葉を引用させてください。
よく、家族連れのお客さんが来られます。その中で仮面ライダーのTシャツを着ていたりオモチャを握りしめている男子が意外といるんですが、そういう子を見ると嬉しくなります。仮面ライダーの玩具を職場に持ってきているので、それを彼らにあげたり、デザートをサービスするなどして喜んでもらおうとします。
「君も仮面ライダーになれるんだよ」
そういう言葉を、子供にかけられるような男になりたいです。仮面ライダーを好きでいる想いを忘れないでいてほしい。例え変身出来ないとしても、君は仮面ライダーになれるんだ。そういう男になりなさいって言えるように、俺はこれからも仕事を続けていきます。