ストア哲学に学ぶ、ストイックな生き方とは?

 

 

お題「どうしても言いたい!」

 

 

世界を一つの実体と一つの魂を備えた一つの生命だと常に見なせ; そして万物が知覚と、つまりこの一つの生命についての知覚をどうやって持つのかを観察せよ; さらに万物がどのように一つの運動と共同して動くかを観察せよ; それから万物がどのように互いの原因となっているかを見て取れ; 網の構造や紡がれ続ける糸をも観察せよ

マルクス・アウレリウス,『自省録』、第IV巻第40節

 

 

 『ストイック』の語源となったストア哲学「不安や苦しみをどのようにして和らげるか?」について話していきます。

 

 

目次の長文にビックリしたでしょ???

 

 

エピクテトス

 苦難の中にあって平静を保つことや、人類の平等を説いた*1

 

 

「自由は人の欲求を満たすことではなく、欲求を除去することで得られる」

 

 欲求五段階説の記事でも話しましたが、自らの欲望に従って生きれば幸福な人生を送れるというのは安直な考え方です。快楽主義もまた一つの生き方だとは思いますが、今回は禁欲主義について書きます。

 

 

 欲望は満たされたとしても一時的で、また心は渇き何かを求めます。しかし、『欲求や欲望と呼ばれるものを除去する』というのは穏やかなものであり、心の豊かさを表します。

 

 欲求を抑制して精神的な至福、幸福を大切にして人生を歩めば、不毛なものに惑わされない生き方が出来ると言えるでしょう。

 

 

「神はどこにいるのか? あなたの心の中に。悪はどこにあるのか? あなたの心の中に。どちらもないのはどこか? 心から独立なものの所である」

 

 これも東洋哲学の記事で俺がよく唱えているものですが、神様はどこか別の次元にいたり、天の上にあったり、または性格や感情を持った存在ではありません。人格神もまた神様の化身ですが、究極的には無形であるとインド哲学で唱えられたりします。

 

 神様は、アナタの内側にあるんです

 

 どういう事かというと、アナタが認識している世界はアナタしか見えていません。世界をどのように解釈していかに生きるかもアナタの選択です。アナタが、世界を創っているんです。

 

 "悪はどこにあるのか? あなたの心の中に"の部分を俺はそう捉えました。

 

 "どちらもないのはどこか? 心から独立なものの所である"とありますが、アナタは心を使わずに現実を認識する事が出来ますか?

 

 意識が在るから世界も在る訳で、善悪二元論もこの世界も、神様であるアナタに付属しています。穢れも清らかなものもアナタが存在する限りこの世界に存在するんです。それだけは確実なら、『どのようにして生きるべきか?』と考えるべきです。

 

 それについてが、下に続きます。

 

 

「人間は物にかき乱されるのではなく、物に対する自分の考えにかき乱されるのだ」

 

 一切皆苦の世をいかに生きるかはその人次第です。悲観主義厭世観と呼ばれるものに陥ってずっと苦しんだまま人生を歩むのも一つの方法ですが、それを受け入れて、なおかつ明らめるのも生き方です。

 

 いくら苦しんだり悲しんだりしようと過去を変えられる訳じゃありません。世界をどうにかしようというより、世界に対する捉え方を変えてみようというのも一つの手段。

 

 人生を生きていく上で苦しみが付き物なのは確実で、それは変わりません。ならば、どうやって向き合いそして生きるかを考えてみませんか?

 

 

「それゆえ、もし不幸な人がいたら彼に自分が自分自身の理由で不幸なのだと思い出させよう」

 

 悲劇のヒロインを演じるのは勝手ですが、その生き方は自ら炎の中へ入っていくようなもので、無意味です。

 

 「自分が今生きづらいのは過去のあれやこれのせい。未来に起こる何々が恐ろしいから」などとレッテル貼りをしている人がいますが、アナタが生きているのは現在ですよね。

 

 過去は変えられないし未来で何が起こるかはわかりません。わざわざ自分が不幸な理由を作って当てはめ、無駄に時間を消費しているんです。

 

 人にとっては現在そのものが苦しみの人もいるでしょうが、そう思っているのは誰ですか?

 

 「そういった出来事を経験してきた上で、私はいかに生きるべきか?」

 

 原因ではなく目的を意識する事が苦しみや不安との向き合い方だと思います。今を生きるとも言い変えられますか。

 

 

マルクス・アウレリウス・アントニヌス

 

 あなたがあなたの前面で働いているなら、あなたが即座にそれを取り戻すことになっているかのように、正しい理性があなたを破壊するようなものはなくあなたの心的な部分は純粋に保ち、真面目に、活発に、静謐に引き続く; もしあなたがそれを保ち、何も期待せず、しかし自然に従った今の生活に満足し、あなたが口にする全ての言葉において英雄的真理を述べるなら、あなたは幸福に暮らせるだろう。そして何者之を妨害できない

 

 

判断することをやめよ、『私は傷ついた』と考えるのをやめよ

 

 傷ってどこにつくんでしょう。己の心に誰が触れれるというのでしょう。それはまごうことなき自分自身のみです。自傷行為は無駄に時間を消耗するだけ。

 

 

人生で起こること全てにいちいち驚くのはなんと馬鹿げていてなんと奇妙なことだろう!

 

 心が落ち着いていない人は、自分の外側で何かが起こる度に惑わされています。

 

 確かに、心が世界から全く影響を受けないなど無理です。ですが、それを極力少なくして生きる事は可能なんです。

 

 その為の手段が哲学で、世界や自己とは何なのかなどを考えつめるんです。これは容易なものではありません。数日で人生が変わる訳ではないでしょう。ですが、哲学に触れておいて今後をそれまでと同じように生きられるでしょうか?

 

 知識は活用する事でその意味を発揮します。

 

 

ルキウス・アンナエウス・セネカ

 

 問題は、どれだけ長く生きるかではなくどれだけ立派に生きるかである

 

 

自然に、彼女が望むままに彼女自身の問題を取り扱わせてみよう; 何があっても勇敢・快活でいよう。滅びゆくもののうち何ものも私たち自身のものではないことをよく考えておこう

 

 自然は自然に移ろいでいきます。自分は自分の課題にだけ取り組めば良い。

 

 幼稚な例えをすれば、政治家が不倫したとか芸能人が薬をやっていたなどという報道にいちいち口を出している方がいます。そのような人と一日を勉強や趣味に費やしている人、どちらの人生が豊かで美しく、そうありたいと思えるでしょうか?

 

 他人の問題は他人が解決するもんです。部外者が口を挟む必要はありません。限りある時間で自分を人生を歩んでいるんですから、本当にやるべき事さえ見極め行っていれば不安や苦悩が少しでも解消できるでしょう。

 

 

 現実に惑わされず心の平静を保ち、目的を持って生きる。それが、ストイックな生き方です。

 

 

 

マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著)

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