みなさま、こんにちは。
毎朝ホットコーヒーを飲む事で有名なビッグボーイです。
レジに立った時点で、店員さんが無言でコップを渡してきます。何ペイで払うのかも覚えられてしまいました。
それはさておき…。
ページをめくる時、まるで新しい世界の扉を開くようです。
小説を最後に読んだのはいつだろう。この本が家に届いた時に、ふと心の中で呟きました。
覚えていない。それくらい、俺は小説を読まないタチ。
廃墟に関して、造詣が深いわけじゃありません。でも、ネットサーフィンをしていると廃墟巡りをしているブロガーに出逢う事があります。
そのとき俺は、何を思うでもなく写真を眺めてしまうのです。
そこにあるのは、言わばニヒリズム。きっとここでは幾多の人が過ごしていたり、あるいは数多の遊具で遊んでいたりしたはずなのに、今は誰にも触れられる事なく朽ちている。
その無常に惹かれてしまいます。それを感じさせてくれるオムニバス。
作品は下記の通り。
『廃墟ピンキーメモリー』
『大廃建之比売』
『箱庭の外延は窓 ~廃墟探偵シリーズ』
『大廃建之比売 リターンズ』
『花火』
特に好きだったのが廃墟ピンキーメモリーと廃墟探偵です。
廃墟ピンキーメモリーは、日本家屋に住む女の子と相談所のおばさんが織りなす物語。
後半の情景描写が印象的でした。そして、思いもよらない結末へと着地するのです。文章の美しさというのはこういうのを言うんだろうな、と感じざるをえません。
『箱庭〜』は、冒頭から情景描写がみっちりとなされており、その表現力に感服してしまいます。
端的にあらすじを説明しましょう。
主人公、在原が依頼を受けて降り立った地、反転島。まるで島そのものが廃墟みたいだ。
在原はわからない。依頼主が具体的に何を調査してほしくて、ここへ行くよう頼んだのか。
しかし、調べている内にわかった。島の意外な秘密とはーー
何年かぶりに小説を読了したわけですが、短編集なので読みやすかったです。
他の大廃建之比売はコメディ調で面白く、花火は最後に寂しさが残るような作品だと感じました。
どれも人に勧めたくなるので、通販のリンク貼っときます!
ここからは余談。
読み終わった後に出勤して、師匠に「読者登録してるブロガーが、クラウドファンディングで本出したんですよ。それ買って読んでてね〜」と話したら「俺、漢字読めないんだよ」と言われてしまいました。
ではまた!