刺激中毒

今日が命日でもいいように、過去を悔やまず、未来を恐れず、現在を生きる。

『ストーリー』を売れ

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お題「今日の出来事」

 

 

 

チャオ!

 

季節の変わり目は蕎麦が打ちにくい

 

ビッグボーイですううう!!!!!

 

思い出ビジネス

 

  暑苦しい夏から涼しい秋へと変われば、蕎麦粉に入れる水の量も変わり、いわゆる水回しが難しくなります。ここで水が多過ぎても少なすぎても絶品の蕎麦にはならず、経験が問われる段階なのです。最初が肝心はありきたりな表現ですが、とても大切な言葉だと改めて感じました。

 

 そういう水数滴を調節するお仕事をしているのですが、これからの蕎麦職人は、ただ手打ちをするだけが仕事じゃないと思っています。

 

 それが、題名にもある通り『ストーリー』を売ること。これについては、蕎麦職人以外のお仕事にも関係してくると思っているので、話したいと思います。

 

例えば、みなさんは神社仏閣へ行きませんか?

 

 しょっちゅう巡るほどじゃないにしても、大晦日や初詣、七五三などで行く機会があるはずです。

 

 その時、おみくじやお守りなどを購入しませんか?

 

 YESと答えた方の中で、本当に宗教を信仰している人はどのくらいいるのでしょうか。恐らく、殆どの方は無宗教を自称しているはず。

 

 なのになぜ、商品を購入してしまうのか。神仏を信じていないのにお守りをぶらさげたり、ご祈祷をしてもらう人は意外といるものです。

 

 それは記念のイベントだからで、端的に言えば『思い出』の為です。

 

 「観光に来た記念にお守りを買おう」

 

 「年に一回くる神社だし、記念におみくじでも引こうか」

 

 そういった動機があるからで、神仏は大して重要じゃないはず。

 

 それは、旅行の土産物屋にも言えます。みなさんも大していらない雑貨を買った記憶があるのではないでしょうか。

 

 それらは全部、思い出の為です。

 

 俺が打っているのはご当地グルメで、お客さんに提供しているのは蕎麦だけじゃなく、思い出も売っているつもりです。

 

 恐らく殆どのお客さんが観光客だと思っているので、例えば他の観光地も勧めてみたり、地元にまつわる逸話などを話して、少しでも持って帰るものが増えるようにしています。

 

 そして、それだけじゃありません。旅行や観光はある意味物語なので、自分自身のストーリーも商品となる。

 

ストーリーテリング

 

 「ストーリーテリング」とは、伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のことです。抽象的な単語や情報を羅列するよりも、相手の記憶に残りやすく、得られる理解や共感が深い*1

 

 テレビCMを見てみてください。純粋に「この製品はこういう特長があって、こんな機能も付きました!」とだけ言っているコマーシャルはどれだけあるでしょうか?

 

 

 例えば車のCMだと、『家族とこんなレジャーが楽しめる!』みたいな映像になっていたり、テーマパークで言えば『友達や家族とこんな楽しい体験が出来るよ!』など。

 

 純粋に物だけで勝負しているのではなく、『顧客がいかに楽しめるか』というエンターテインメイト性を売り出します。

 

 車の性能だけを前面に押し出すのではなく、テーマパークの乗り物を紹介するだけではなく、それを利用する事で得られるストーリーを思い浮かべてもらう。そこに共感した人が、購入してくださいます。

 

 因みに、ストーリーの売り方にはもう一つあります。それは、アナタ自身です。

 

自分をコンテンツ化する

 

 先ほど書いたのは、お客さんのストーリーを提供する方法。次は、自らのストーリーを売り出す手法です。俺が書いているブログも、それにあたります。

 

 ブログで日々起きた事を随時発信して、商品そのものではなく、自分自身をコンテンツとして投稿しています。

 

 カテゴリー欄を見てもらえれば分かる通り、多種多様の話題を記事にする雑記ブログを執筆中。それらは、ただ蕎麦を打つだけの職人ではなく、一個人の人間としてコンテンツ化する為に行っているものです。

 

 ただ蕎麦を提供するだけなんて、AIにも出来る作業。俺じゃなくても出来る。俺はヒトとして、人間性を表現する為にブログを活用しています。

 

 「あなたの蕎麦を食べに来た」という言葉は、SNSマーケティングを使うようになってから何回も聞くようになりました。それまでは恐らく、通りすがりや口コミなどで来店される方が多かったはず。蕎麦目的だけじゃなく、自分に逢いに来て下さる方が増えたのは、純粋に嬉しかったです。

 

 この戦略を使う事で、商品そのものじゃなく、自分がコンテンツの一つとなります。これは他店と差別化する一因となっていて、同じ蕎麦粉を使っている店は数あれど、「あなたの蕎麦だから食べたい」と言ってくださるお客さんを増やせた。

 

 蕎麦を食べに来てくださる方も嬉しいんですが、自分と交流しにくださる人も喜ばしいじゃないですか。そういう商売のやり方について、話したいと思います。

 

SNSマーケティング

 

 サービス業だけじゃなく、様々な業種で使える戦略だと思っている。

 

 これを活かしている企業は、ウチ以外にもあるから。近所の会社を例に出そう。リサイクルや廃品回収をやっているんだけど、そこで働いている方の人となりってあまり周知されていないんじゃないかな。

 

 でも、そこの業者は違う。同僚とふざけあった写真を投稿して、コミカルなブランド・イメージを定着させようとしている。

 

 俺だけかもしれないけど、スクラップ事業はお固いというか、真面目な印象がある。だからこそ、そういう固定観念を崩壊させるような投稿をして、近付きやすい印象を作りだしているんだと慮る。

 

 こういうのって、ツイッターの企業アカウント視ていても思う。ただ新商品を宣伝するだけじゃなくて、ちょっとふざけたツイートをして話題を生み出してる。そうする事によって、顧客へ身近さを感じさせているんだろうね。

 

 でも、そういう投稿だって商品と絡めてるんだよね。商売感を出し過ぎてる。俺なら、もっと自分の事を発信して、企業ではなく個人としてコンテンツを提供する。このブログ見てもらえればわかるけど、殆ど蕎麦と関係ない話ばっかでしょ。

 

 実は言ってなかったけど、このブログはお客さんも読んでいる。だから店での話題になるし、『店舗と顧客』の関係じゃなくて、『人対人』の構図で働きたいっていう目標も達成できる。

 

 だから、ストーリーを話してる。

 

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