チャオ!
サクセス・ストーリーを刮目せよ!!!
ビッグボーイですううう!!!!!
ジェフ・ベゾスとは何者か
まずは幼少期から触れていきましょう。
彼は幼い頃から様々な学問へ興味を持つ意欲的な子で、高校生になるとコンピュータへ関心を持つようになりました。そしてプリンストン大学へ入学し、コンピュータサイエンスと電子工学を専攻。*1
当時はまだコンピュータが今ほど普及していなかったのにも関わらず、学生時代からそこに目を付けていた事を想うと、どれだけ先見の明があったのかわかりますよね。
父親がエンジニアという事もあり、ITが周囲に比べて身近なものだった、というのもあるでしょう。
そこで学んだ豊富な知識量を活かし、Amazonを創業するに至ります。そして世界四大企業*2として挙げられる程の地位を確立し、世の中へ大きな影響力を及ぼす企業へと成長しました。
2018年3月、フォーブス世界長者番付の歴史において初めて個人資産1000億ドルを達成する1120億ドルを記録し、ビル・ゲイツを抜き初めて世界長者番付1位となった*3
こうして、世界一お金持ちへと成り上がった。
ここからはさらに、彼がどのようにしてAmazonを作るに至り、いかにしてその地位を築き上げたのか。
今回は、この男について深堀りしていきたいと思います。
彼の意外な私生活
この世で一番裕福と聞けば、寝る間も惜しんで働いていると思ってました。しかし、彼は睡眠時間を大切にしていて、毎日必ず8時間眠るよう意識しているそう。しかも、アラームを使用しないで自然に起きるのがルーティーン。*4
一日のパフォーマンスを満足いくものにする為に、睡眠をキッチリとる。これが仕事をする上で大事な点なのだとわかります。
「高いIQが必要とされるミーティングはランチの前に行う。ほんとうに頭を使うことになる事柄はどんなものでも、午前10時から始めるミーティングで処理する」
「夕方5時には、私は『そのことについて今日はもう考えることができない。明日の朝10時にまたトライすることにしよう』と言っている」*5
彼は仕事をする上で朝を大事にしており、夜働くことについては否定的な様子。朝の仕事が一番パフォーマンスが良く、夜になっていくにつれて非効率化されていくのでしょう。
この点について、ブラック企業に勤めて夜遅くまで残業しているビジネス・パーソンは参考にすべきじゃないでしょうか。
どうやってAmazonを創業するに至ったか
今でこそAmazonは『何でも手に入る通販サイト』として知名度を確立していますが、創業当初はオンライン書店として活動していました。
「え?本屋さんだったの?」と思われた方、いらっしゃるんじゃないでしょうか
ジェフ・ベゾスはAmazonを作った時から、現在のような様々な商品を扱うサイトにすると決めていたそうですが、最初は本だけに特化していた。
なぜか。これは後々深堀りしていきますが、ジェフ・ベゾスはデータ至上主義で、ビジネスにおいて何かを行う際は事細かに調べ、数字を視ながら論理的に判断する男です。
なぜ書籍に特化しているのか
いきなり多種多様な商品を扱っても経営失敗すると踏んだジェフ・ベゾスは、始めは何かの専門販売サイトにしようと考えだした。
リストアップの中には、食べ物や家電、ファッションブランド。数あるコンテンツがあり、その中で本を選んだ。理由は、価値が低下しにくいから。
生鮮食品は需要あるけど腐りやすい。家電は時代が進むにつれて進化していくので、古い商品はいらなくなってしまう。服は流行や環境によって売れるものが変わってくるので、始めから手を出すには向いてない。
本であれば毎日数えきれないほど出版されているので、コンテンツが枯渇しない。そして、古くなったとしても名著として扱われるから在庫をとっておける。
そしてもっと凄いのが、本屋の弱点に目を付けていたところ。
本屋さんは置ける本に限りがあり、ある程度需要がある本を店頭で販売しています。だから、全ての本を網羅している訳じゃない。しかし、オンラインサイトであればそれが可能。それを強みに、書籍を専門とする通販サイトを開始した訳ですね。
数年前に「Amazonによって本屋さんが潰れてる」みたいな話がテレビやネットで言われているのを聞きましたが、ジェフ・ベゾスはそこまで計算していたんじゃないか。俺はそう思いました。
Amazonが生み出した、新たな商売のやり方
上記では、ジェフ・ベゾスがデータ至上主義である事を説明させてもらいました。それについて、この項目では触れていきたいと思います。
ユーザーレビュー
先ずその一つとして挙げられるのが、レビューでしょう。商品を購入したユーザーがそれについての感想を述べる、というものなのですが、それも彼のデータ至上主義に基づくものでした。
ただ物を売るだけの通販より、『実際に購入してみてどうだったか』というデータの掲載がなされている方が、商品への信用信頼に繋がる。
それはテレビの食レポにあるような、企業へ忖度して「美味しい!」と言うようなものじゃありません。不味いと感じた人も美味いと感じた人も、自分の意見を載せれるようにしてあります。
そのような意見を加味した上で、ユーザーが購入するかどうか判断できるようにした訳ですね。だからこそ、Amazonは海を渡って利用されるサイトへと伸し上がれたのでしょう。
おすすめ商品
そして次に挙げられるのが、類似商品の紹介。
「この商品を購入した人は、このような商品も購入しています」なんて文面を見た事ある人も多いのではないでしょうか。
こういうビッグデータは企業側が隠し持っているものでした。それを視ながら、「次はどんな商品つくろっか」なんて会議していたのですが、これをユーザーへ可視化したんですね。
様々な商品を通販サイト側から推進する事により、ユーザーの購買意欲をさらに促進する事へ繋がる訳です。
この仕組みはYoutubeにも使われていますよね。オススメ動画や関連動画などがそうです。
見たい動画が決まっている訳じゃないけど、暇潰しに開いてみた。そのようなユーザーでも取り込めるように、サイト自らコンテンツを紹介するのです。
Amazonもそういう事ですよね。暇潰しにウィンドウショッピングを楽しむ方って居ます。具体的に買うものが決まっている訳じゃない。そういう層も利用できるよう、サイト側から商品をオススメする。
これは、従来の通販サイトが持つ弱点を改善する事へと繋がりました。それまでは、購入したい商品があって、それを検索して辿りつくもの。ですが、暇潰し感覚で利用できるようになると、売り上げの向上へと繋がった。
ランキング制度の導入
Amazonを利用していると、なぜか小さく順位が掲載されているのを見たことないですか?
「12345位」とか書かれていますけど、どこまで順位あるねん!って思ってしまいます
実は、全ての商品がランキングされているんです
メディアとかだと「〇〇部門で1位!」とかいう文字が踊り、上位のコンテンツだけが順位を誇らしげに載せるものです。しかし、ジェフ・ベゾスはそうしなかった。
なぜか。Amazonも当初は、トップランキングだけを掲載していました。しかし、ある日ふと「なぜ上位しか載せないという固定観念に囚われているんだ?」なんて疑問に思った訳です。
そして始まったのが、リアルタイムのランキング。ユーザーが見ている瞬間に1位の商品は何なのか、一目でわかるようになりました。
これは、物を売る側からしても利点があります
もしアナタがブランドを立ち上げていたら、と考えてみてください。今、自分の商品は他社と比べてどれだけ売れているのか。知りたくなるはずです。
「先月は100位だったけど、今日は2桁まで上り詰めたぞ!」
「昨日より順位が落ちてる!マーケティングを考え直さなきゃ!」
Amazonはランキング制度によって、消費者だけじゃなく、会社側からも重宝されるような、そういうサイトへと変貌していった訳ですね。
中古品販売
骨董品などがそうですが、古いからこそ価値がある商品って存在します。それまで新品の商品を扱っていたAmazonですが、様々な商品の中古も販売できるようにしました。
ですが、それにもある程度の反発はあったと考えられます。
日本でも「転売はやめてください!」なんてアーティストが言っている通り、中古品が販売しやすくなると新品を購入したい層が買えなくなる可能性があるんですよね。
テンバイヤーっていうのは売る為に商品を買い占めるので、それが通販サイトによって、より行いやすくなっちゃ商品開発をする側からすると迷惑な訳です。
しかし、それでもジェフ・ベゾスはやった
それはやはり、彼のデータ至上主義からきているのかもしれません。様々なデータを掲載するべきだと考えているので、中古品も売り、その値段を載せる。
「中古でも安いなら良いや」、「高くても新品を買いたい」
色々な消費者がいる訳です。色んな購買層を取り込む為にも、正直にデータを載せ、顧客が判断しやすい状態を築き上げた。
1クリック注文
これは特許を取った技術だそうです。文字通り、リンクを一回押すだけで商品が購入できる、というもの。
俺が個人的に凄いと思うのが、「カートに入れる」だけだと購入を確定する前に、思い悩んで「やっぱりやめよ」となる場合があります。しかし、簡単に購入できるようにする事で、売り上げを向上させたんじゃないかな、なんて。
ユーザーが買いたいと思った瞬間に、ボタン一つで購入できる。これが実店舗との違いでしょう
例えば服屋さんだと、買うかどうか悩んでいる人に接客をする事で、購入するよう促している訳です。しかし、それでも買わない人はいるでしょう。だからこそ、買いたいと思った瞬間にすぐ購入できるようにした。
ホントAmazonは売り方が上手い・・・
ジェフ・ベゾスの理念
上記では、彼がいかにデータ至上主義なのかを説明しました。しかし、この言葉から連想されるような、保守的な人間じゃないっていうのもお分かりいただけだと思います。
データを重んじる人だと、「過去にはこういう失敗事例があるから、この企画は辞めた方が良い」なんて言いそうじゃないですか。
しかし、彼の主義思想はデータだけじゃなく、チャレンジ精神というのもあります。
彼はラスベガスで行われたカンファレスにて、「うまくいかなそうなことにチャレンジしなければならない」と発言しています。*6
つまり、「こういう失敗事例があるなら、コレコレこうやれば成功するかもしれない」と、あえてリスクをとる事に重点を置いているんですね。
そうやって実験を繰り返し、多くの学びを得る事で、ビジネスを成功させる。
上記のようなデータ至上主義と、チャレンジ精神という情熱を併せ持つ彼だからこそ、ここまでの成功者へと成り上がれたのかもしれません。
宇宙ビジネスへの野心
初めに彼の学生時代について触れましたが、ジェフ・ベゾスが高校生時代に受けたインタビューには、「宇宙ビジネスがやりたい」という趣旨が書かれていたそうです。
つまり、「最近この事業へ手を出す経営者が多いから、俺もやりた~い!」みたいなノリじゃなく、幼い頃からずっと夢見ていた事業だったんですね。
そう思うと、マジで先見の明がスゴい・・・
そして彼は、Blue Originという宇宙関連事業を行う会社を設立しています。この会社で、地球近くの宇宙空間に1兆人収容可能な円筒形のコロニーを作るというビジョンについて語っており、*7それは言わば、宇宙に新たな文明を築き上げるということです。
夢がデカすぎて俺にはついていけない(笑)
ちょっと話は逸れますが、地球というのは暑い時期と寒い時期を繰り返すと言われていて、地球温暖化の次はミニ氷河期が到来すると言われています。それは2030年という予想もされており、*8近い将来、人類は地球に住めなくなる危険性があるんですね。
だからこそ、人々はこの星を飛び出して、次の移住先を探す必要があります。だからこそ、スペースコロニーに需要があると考えられる。
上記を理由に宇宙ビジネスを行っているかはわかりませんが、彼は「月に戻るときが来た。今度はそこに滞在しよう」と発言しています。そしてさらに、2024年までにアメリカ人を月の南極地域に送り届けるという政府の目標を達成できると主張しています。*9
我々は地球を旅立ち、新たな星で文明を築き上げる
判断するのはアナタです
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