僕クラスの人間になれば
友達が一人もいなくなる
なのに毎日飽きもせずに
幸せと口に出して生きる
イマジナリーフレンドと
雑談や遊戯で時間を潰す
どうやら社交的な人間は
人付き合いで悩むらしい
僕みたいに関わりを削り
必要最低限にしていれば
どれほどまでに楽なのか
彼らは知らないままだと
僕は可哀想に思っている
自ら接しに行っておいて
悩んだり苦しんだりなど
愚かでしかないと感じる
楽な道義を選んでいれば
彼らは僕の事を否定する
でも僕に言わせてみれば
苦労を買う彼らの思考を
否定したいくらいである
どうせ死ぬのにどうして
苦しむ必要があるだろう
どうせなら少しは楽して
楽しく明るく死にたいよ
目的は同一のものなのに
それに至る手段が異なる
でもそれでいいじゃない
なのに彼らは僕を否定し
嘲笑い侮辱し滑稽と言う
そういう事を言われる度
人と関わるべきじゃない
そう学んで口を貝にする
『孤独の幸福』
