今日も仮面ライダーみたさに仕事を早退しました。言いたい事はいっぱいあるので、さっそくですが本題に入ります。過去の考察を読んでもらってからの方が理解しやすいと思います。
すべてのはじまり
題名の如く、すべてのはじまりを描く回でした。
やはり、ツクヨミの発砲はソウゴじゃなくてスウォルツ狙いでしたね。しかし、士とスウォルツ2人でソウゴを王にしたてようとする場面だと予想した考察はハズレ。士はディケイド本編の如く、意図せずジオウの世界に訪れ、バスの運転手という役割になっている様子でしたね。
スウォルツは「時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。お前たち2000年生まれの子どもたちの中に、その資格を持つ者がいる」と言って、試練と題し、交通事故を起こしていました。恐らく、その生き残りが『王の資格を持つ者』なのでしょう。助かったのはソウゴと加古川飛流。
ソウゴに魔王となるよう語りかけたのはスウォルツという予想は当たりました。
ということは、スウォルツが『仮面ライダージオウ』という存在を作り上げていた事になります。そして、同じ生存者である加古川飛流に対してはアナザージオウという役割を与えています。この、二足のわらじについて考察したいと思います。
ビルドの回が一番わかりやすいですが、アナザーライダーはオリジナルの過去を受け継いでいるようです。だから、初対面の万丈龍我に「ベストマッチ~!」と言ってかけよる場面がありました。
つまり、アナザージオウとなった加古川飛流にも『魔王になる』という想いが芽生え始める事は予想できます。予告編をみて判る通り、アナザーライダー軍団を作り、ジオウに立ち向かおうとしています。この様子は完全に『魔王』です。
ライダー大戦に向かうジオウ達
意外だったのは、ツクヨミを死から救ったのは士だったこと。上の記事では、ジオウかゲイツが救うと考えていました。
ツクヨミと士はオーロラカーテンを使って別世界に移動。ダイマジーンが建物を破壊している恐ろしい街でした。
はい、ここ重要です。オーロラカーテンを通っているんです。ディケイドご覧の方ならわかる通り、これを通って向かう世界はリ・イマジネーションの世界です。パラレルワールドなんですよ。
ソウゴに加古川飛流の記憶が無い事も、これで説明がつきます。覚えていないんじゃなくて、別世界の話なので知らないんです。
ツクヨミが向かった先では、ダイマジーンという機械が暴れています。そこが過去なのか2068年なのかはわかりませんが、もし過去として描いているなら、未来の機械が過去に、それも別の世界線にあるのはおかしいですよね。でも、その世界にいるだけでこういう所を納得させてしまうのが、門矢士の存在です。
ディケイドがいる事により、2つの世界が融合しているんです。
そしてさらに、先週書いた考察の通り、加古川飛流こそ魔王となる資格の持ち主であり、ソウゴは違う世界線において王となる資格の持ち主なんです。それがディケイドの介入により融合をはじめ、世界の破壊が進行しつつある。それを救うのが王の資格を持つ者。ジオウのことですね。
今回の放送によって、上記の可能性が上がったんじゃないですか?
さらに、スウォルツがソウゴに言った台詞を思い出してみましょう。
「少年よ、お前は生まれながらの王。お前には、王となり、世界を破滅から救う使命がある」
この台詞の意味。現在、スウォルツは悪役として描かれていますが、もしかすると善人なのかもしれないって思えませんか?
アナザーライダーを創作している時点で悪人と言われるかもしれませんが、正規と『ジオウの世界』で設定が違うのは周知の通りです。つまり、スウォルツも2人います。紫と黒のスウォルツです。
アナザージオウを作ったのは紫のスウォルツ。ジオウは現在進行形で歴史を作っているので、それに応じてアナザージオウも成長していますから、ジオウがグランドジオウになった時、加古川飛流はオーマジオウに変身する展開だと思うんです。それに応じてアナザージオウは最低最悪の魔王に成長させる事ができる。
黒スウォルツはソウゴに対し、「世界を(ディケイドによる)破滅から救う使命を背負っている」と告げています。最高最善の王様、ジオウになるよう勧めている善人のスウォルツです。
このように、ディケイドが介入しているという事は、正規の世界線とディケイド内の『ジオウの世界』の2つがある事を留意して考察しなければなりません。
さらに言えば、ディケイドではリ・イマジネーションの登場人物がカタカナになるという慣習があります。そこから考えると、ソウゴはパラレルワールドの存在だと考えています。だからこそ、『最高最善の王様』になると思うんです。
これの根拠として、ソウゴが未来の自分を見に行く場面では、ディケイドのオーロラカーテンを通っていました。オーマジオウとソウゴのいる世界線は別である事を表しています。今回だってオーロラカーテンを通っていますよね。
ソウゴは、黒スウォルツから王となるよう語りかけられた場面を、夢の中の出来事だと記憶しています。過去の放送でもあるように、ソウゴには夢を現実にする力がありますので、黒スウォルツもソウゴが創りだした人物という事になります。これは、前回の考察では見落としていた場面でした。
つまり、オーマジオウが支配する世界も、(正規の)ソウゴが思い描いた世界という事になります。もしくは、ソウゴと同じ力を得たアナザージオウ(加古川飛流)の仕業とも考えられます。
さて、ここからアナザージオウとジオウⅡの最終決戦が始まりますが、どうなると思いますか?
まずは、第1話の台詞を思い出してほしいです。
「世界を全部よくしたい、みんな幸せでいてほしい。そう思ったら、王様にでもなるしかないじゃないか」*1
この文脈では、「魔王」ではなく「王様」と言っているのが重要です。
ソウゴが王になりたいのは、人類を苦しめる為ではなく、人々を幸せにする為です。恐らく、ソウゴが王になったのは『何らかのキッカケ』で、そうでもして世界を支配しなきゃ平和を守れなかった。つまり、苦渋の決断です。黒ウォズはそれに賛同しているのだと思います。
さらに考えてみましょう。
そのキッカケがライダー大戦なのでは?
桐生戦兎は平成ジェネレーションズでそういう世界を見ました。ディケイドの力によるものと考えるのが無難でしょう。ネオディケイドライバーなどを製造したのは財団Xと考えられます。
悪の組織に世界を支配されるくらいなら、自分が統治するしか手段がなかったのでは?
それが、最善の策だった、と。
加古川飛流が魔王になる!?
オーマジオウに関する考察で、候補として挙げられるのは4つ。
オーマジオウ=アナザーソウゴ(本編の仮面ライダージオウ)
オーマジオウ=正規のソウゴ
オーマジオウ=アナザージオウ
オーマジオウ=常盤順一郎
それはさておき、まずは考えてもらいたい事があります。
黒ウォズは『正しき歴史を記す預言者』と名乗り、白ウォズは『未来の創造者』と言います。この違いはなんだと思いますか?
こう考えてはどうでしょう。黒ウォズはディケイドによる破壊を防ぎたいジオウ側、白ウォズは詳しい事情を知らないレジスタンス側であり、ジオウを倒す救世主を創る為に過去へ行き、ゲイツの味方をしている。こう考えれば、細かい台詞の伏線も回収出来ているのでは?
今回の放送を観ると、加古川飛流=オーマジオウ説の方が、有力に感じました。黒ウォズが常盤順一郎にジオウⅡのウォッチを渡した場面をみると、常盤順一郎=オーマジオウという予想もなくはないと思うんですが、前回書いたので今回は置いときます。
本題に戻ります。下の記事で書いた通り、アナザージオウがソウゴのフリをしてオーマジオウとなり、世界を支配している世界線です。
アナザージオウからオーマジオウへと化していく過程で、加古川飛流が完全に自分の事を常盤ソウゴだと思い込みはじめると予想します。アナザービルドの時と同じです。
だから、ゲイツなどのレジスタンスはジオウを忌み嫌っているんだと思います。
次に、オーマジオウ=ソウゴ説。正規か『ジオウの世界』かは置いときます。なぜなら、どちらにせよ考えだすとかなり悲しい物語になるからです。
オーマジオウを倒すという事は、正規の歴史に戻ってしまうという事。オーマジオウがいない歴史、それはライダー大戦の世界なので、結局のところ、世界を救った事になりません。どちらにしても救いようがないんですよ。
ディケイドとジオウの存在により、オーマジオウを倒しても倒さなくても、ライダー大戦の世界から逃れられません。こういう八方ふさがりなら、戦闘ではなく説得する展開しかなくないですか?
ソウゴは、自分の中にある悪を受け入れてジオウⅡに変身しました。ならば、ソウゴと同じ一面を持つオーマジオウも、自分の中にある善に目覚め、考えを改める事が出来るのでは?
ライダー大戦の結末とは!?ツクヨミが仮面ライダーになる!
まだ描かれていないところまで考察してみましょう。
ジオウも、ディケイドと同様にライダー大戦へ向かって話が進んでいます。ディケイドと違い脚本の流れが巧妙で、普通なら叩かれるような夢オチという結末にも納得させられてしまうような伏線がちりばめられています。平成ジェネレーションズで言われていた通り、『覚えている限り、ライダーはいる』*2
つまり、夢であって夢ではない。皆の心の中に仮面ライダーがある限り、仮面ライダーはいる。この設定を本編でも受け継いでいる描写があります。
平成ジェネレーションズの大部分は夢だったように、ソウゴは、シノビやクイズ、キカイという夢の存在を現実のものにした。つまり、平成ジェネレーションの結末にあったライダー大戦の世界は、本編の終盤で描かれる事になる。
さらに言えば、ソウゴはアナザーライダーと同じく、過去のライダーが消滅した歴史に変えてしまいます。
現状、なってはいませんが、アナザーライダーが存在しようがしまいが、「過去のライダーの力をジオウが受け継ぐことにより、過去ライダーはなかったことになる」というのがウォズの解釈ではあります。
— 白倉伸一郎 (@cron204) October 12, 2018
これで、黒ウォズの望むようなライダー大戦のない未来が生まれ、健全な王により世界が統治されるという計画でしょう。しかし、ソウゴの心の中に平成ライダーがいる限り、蘇ってしまいます。結局のところ、ライダー大戦が起きてしまうのです。
現に、ジオウはディケイドウォッチを手にしていますが、士は変身できています。しかし、ディケイドは消失していません。設定と反しています*3なので、それを説明するには、それなりの展開が必要です。上記のような流れにならないなら、ディケイドと変わらないガバガバ脚本ですよね。
でも、こう考えてみてはどうでしょう。ライドウォッチを手にしてもライダーが消滅するのはではなく、一時的な消失であって、未来で何らかの形で復活するとしたら?
それが、ソウゴの持つ夢を現実にする力。現に、ビルドの回ではゲイツが「ビルドの力をウォッチで奪ったから、アナザービルドを倒しても仮面ライダービルドは歴史から消えた」という趣旨を話していましたが、ソウゴは、未来で戦兎はビルドになり、万丈はクローズになると言い切りました。
最後に、「そんな気がする」と言って。
なら、オーマジオウが「私を倒すのは不可能だ」と言ったのは、倒されてもまた復活できる事を表しているのかもしれません。オーマジオウは将来の存在だから、確定した未来は変えられないという事なのでしょう。過去で倒すアナザーライダーとは同じようにはいかないのです。
これに関して、常盤順一郎はこう言いました。
「時計の針は止まるし、巻き戻すこともできる。だが、人生は違う」
現に、ベルトを破壊してもオーマジオウはいくつかの因果を経由して復活を果たし、一人で高笑いをしていました。
アナザーライダーですら、ライドウォッチを破壊して倒したはずなのに復活しています。悪の組織を完全に倒す事は不可能なのかもしれません。
もしそういう展開になるなら、ディケイドに引き続き、平成ライダーでは2作品目となるバッドエンドに仕上がると考察できます。
ジオウはディケイドの続編として仕上がっているし、率先してオマージュする作品なので、永遠に悪と戦い続ける作品として結末を迎えるのかもしれません。
その可能性は無いとは言い切れないのは、過去の作品をみてもわかります。仮面ライダーの映画では『悪が存在する限り、善が滅びる事はない!』という主旨を何度か行います。逆を言えば、善は悪が在るからこそ成り立つ存在、表裏一体なのです。
仮面ライダージオウが存在する限り、オーマジオウは存在する。
そういう結末なのかもしれません。
予告編をみると、案の定、ゲイツとジオウはよりを戻そうとしていますね。これも僕の考察通りです。真相を知ったゲイツはソウゴの仲間となり、共闘をはじめます。
ツクヨミは先に過去を知ったので、ソウゴの味方するんじゃないかな。いや、さすがに「オーマジオウにならない」とまでは思ってないかな?
ジオウⅡはオーマジオウへのフラグだと思っている様子だったので、ソウゴがオーマジオウとなるのは別の世界線だっていう確信を得るまで受け入れられないとも考えられますね。
仮に敵になるとしたら、変身するかもしれません。ジクウドライバーをイジったら仮面ライダーツクヨミの表示が出る事がわかった*4ので、作中で出てくる事を期待したいですね。補完計画15.5話では変身場面だけ登場していたけど。
ビルドでも、ベルトにデータはあるのに作中未登場のフォームはいくつもあるので、ツクヨミが変身しないっていう可能性が高い・・・。
と言い切りたかったんですが、ヒロインは変身しないっていう決まりを壊したのはエグゼイドでした。これは平成ライダーの中でもかなり上位に入る、好評な作品でしたよね。
その作品でやってた事をオマージュするんじゃね?って思います。そう言えるのは、下記の一文から。
白倉は『ディケイド』や本作品と同じくタイムトラベルを題材とした『仮面ライダー電王』などとの差別化は考えておらず、面白い要素であれば1度やっていても気にしないとする方向性を語っている*5
ジオウは他の平成ライダーから色んな要素を抽出している作品です。それは、白倉さんが上記の様な考えを持っているからなんですね。
ならば、ヒロインが変身するっていう展開もあるんじゃね?って思いました。ファイズフォンXとかぶっ放して自分から率先して戦う印象があるので、今後変身しても違和感はないと思いますよ。
Vシネとかで変身しないかな、ツクヨミ。
今後、ディエンドはどう動くのか?
海東は劇場版で「ディエンドライバーはショッカーから盗んだ」っていう一言だけでディエンドになった経緯を説明していましたが、過去はちゃんと描かれてないですからね。そもそも、ディケイドという作品自体、説教くさい事を言う割には脚本が薄っぺらい印象でした。
それを結構叩いている人をみたので、ジオウではちゃんと裏側を描いたり、『仮面ライダー』という肩書を背負っている意味や、そもそもディエンドという仮面ライダーをショッカーが作った理由など、ちゃんと描いてくれると嬉しいです。多分、ないと思いますが。
後、これは僕が思っただけなので脚本そのものの考察ではないんですが、ディエンドが召喚したライダーはオリジナルの時があります。BLACKやRXなど。
と考えると、漫画版Blackの設定では2018年に魔王がいるので、もしかしたら・・・?
ディケイドが並行世界なのに対し、ディエンドが正規の世界線にも介入できるライダーだとしたら、もっと考察が複雑になっていきますね。今後の展開に期待したいです。