『JUKAI 樹海』を観た

お題「最近見た映画」

 

 日本の学校に通うジェスが、富士山へ修学旅行中に樹海へ迷い込んだ。学校から捜索願を出したという趣旨を聞いたサラ(一卵性双生児の姉)だったが、日本の警察は頼りにならないと自分の脚で探しに行く。

 

 ジェスの同級生は「樹海に居る幽霊は怒って戻ってくるわ!」と話す。

 

 洋画で日本人が出てくるとなっても中国人や韓国人とかの片言が多いけど、この映画はちゃんと日本を舞台にして日本人を雇ってる。外人が日本語を訛りながら話しているけど、どちらかというと流暢に話しているので聞きやすかった。でも、焼鳥屋の大将だけ多分日本人じゃないなっていう話し方だった。

 

 この映画は、どちらかと言うと「日本は愉快だぜ!」っていう映画より、日本人の陰湿さとか異様さを描いているので面白かった。

 冒頭から色とりどりで落ち着かない繁華街を映していて、そこを歩くのはロリータファッションの姉ちゃん。日本に来たことない日本好きの外人って、ゴスロリの若者が歩いていると思っているらしいね。外人のYoutuberが言っていた。まあ、たまに見るけど。

 寿司屋で飯を食う場面があるんだけど、海老のしっぽや頭が動いているんだよね。するとサラは「死んだものを出してくれないの?」と返すも大将に笑われ、周りの日本人からはジロジロ見られたり陰口を言われる。動いている海老は多分CGだね。踊り食いの演出がしたいならイカやタコにすれば良いのに。

 電車で樹海近くまで行くんだけど、車内からオッサンにジロジロ見られるのを嫌がる様子が映されていた。ちょっと田舎の方へ外人が行けば凝視されちゃうんだよね。よそ者扱いっていうか、保守的すぎるんだよね。

 

 その後、焼鳥屋で出会ったエイデンと仲良くなる。その時の会話で、サラには見知らぬ酔っ払いの男に母親を殺された過去があると話す。その場にいたおばあちゃんは目を瞑るように言うも、ジェスだけが母の死体を見てしまったのだ。

 エイデンは樹海の調査員をしているという日本人と知り合いで、彼を連れ3人でジェスを探しに行く。

 

 この予告編を観ている時「樹海には民宿がある様な所なのに誤解を与えるような映画だな」と思っていたけど、意外な事にそれはちゃんと出てきた。そこの女将が「遊歩道以外に足を踏み入れてはならない」と話すも言う事を利こうとしないサラに、客の日本人が「幽霊が居るのよ。それはゴーストではない。魂を持って行かれるわ」と話すも、妹を助けると決意しているので無視してしまう。

 

 森へ入る前、調査員に「おかしなものが見えるが、すべて頭が見せている」という趣旨の事を言われる。そこから森の中を歩き回るんだけど、退屈だった。外人からしたら日本の風景を楽しめる場面なのかね?

 ジェスのものと思われるテントをみつけ、エイデンと2人で寝泊まりして帰りを待つ事にする。調査員は危険だからと帰ってしまう。

 その晩にテントの外側から何者かに触られる場面があって、そこはちょっと怖かった(笑)

 サラはそれをジェスと勘違いして森の中を探し回っていると、「ホシコ」と名乗る汚れた制服を着た女子高生に出会う。彼女はジェスの事を知っていると言うも「彼を信じてはいけない」とだけ言い残し闇の中へ消えて行った。

 

 ここから3人の追いかけっこがはじまるんだけど、ちょっと観る意欲が失せてくる。

 サラは星子の発言を聞いてからエイデンを疑いはじめ、話の辻褄が合っていない事をわかりはじめる。そこからジェスを隠しているのもこの男に違いない、私に近付いてきたのは私も殺されるからだと考えはじめ、森の中を突き進んでいく。何体もの首つり死体が「サラ、こっちを見て」と話しかけてくるが必死に前を見ながら走る。すると突然穴の中へ落ちる。

 

 ここらへんで場面転換。調査員がテントに戻るも2人が居ないと知ると警察を呼び、サラ達を探し始める。

 

 穴の中にホシコが現れ、ここの奥にジェスが居ると伝え洞窟の深くまで連れ込んでいく。そして辺りが闇に包まれると怪物に豹変し、サラに襲い掛かる。怯えて逃げ出し元来た所へ帰るとエイデンに発見され、助けてもらう。その間ホシコはどうしとってんというツッコミは無し。

 

 エイデンが近くに小屋を見つけたと伝えると、サラはその都合良さを疑いだす。それを察したエイデンは刃物を差し出し、信用しろと伝える。

 

 小屋の中に壊れた無線機を発見したエイデンは、修理の為ナイフが居ると言いサラから受け取る。その間サラは小屋の中を探索。ある鍵のかかった扉に耳を当てると向こうからジェスの声。扉の下にある隙間から紙が出てきて「エイデンがいるの?」、「彼は私たち2人共殺す。鍵を奪い取って」

 サラは台所から刃物を取りエイデンの首へ突きつける。「鍵はどこ?」

 「ブーツの中だ」と言い、サラの手元が緩んだ所で押し問答。サラはエイデンを刺してしまう。瀕死の中、エイデンは「ジェスなんていない」

 

 鍵がかかった扉を見ると中途半端に開いていて隙間から光が漏れている。開けると、サラのトラウマが具現化して現れた。幼いジェスへ見ないよう腕を引っ張るも、今度は自分が殺人現場を見てしまう。そこにあるのは母親の死体とショットガンを持つ父親の姿。血まみれの父親は匍匐前進をしながらサラに近付き、腕を掴んだ。サラは咄嗟にナイフで乳の指を傷つける。

 

 そして何とか小屋から抜け出し、叫びながら進んでいく。どこからかジェスも走っている。あろうことかサラを追い抜いて、木々の隙間から漏れるパトカーの光に向かって走る。サラが「ジェス!」と呼びかけても、ジェスはその声を幽霊の物だと思い振り向かない。と、次の瞬間。サラとジェスの間にホシコが現れた。ホシコはサラの方を見ながら悲しそうな表情。視線の先にはサラの手首。血まみれだった。

 サラがトラウマを見せられている時、無意識に手首を切っていたのだ。その事を自覚した時、地面から無数の手が現れ、サラを地中に引きずり込んでいく。

 

 ジェスがパトカーの元へ行くと、そこには彼氏が待っていた。「サラは?」

 サラが居ない事を知った調査員。樹海の中に人影が見えると凝視する。それは正しく幽霊と化したサラだった。サラは調査員に襲い掛かる。

 

 

 

 中盤、観ているのがしんどくなったけど、設定自体は面白かった。樹海で自殺する人は苦悩により死を選んだのではなく、樹海に住む幽霊に心を破壊されてそのような行動をとってしまうという事だった。最後、意味深にホシコと数々の幽霊が映っているのも素敵。幽霊が超能力めいたもので人を殺していくんじゃなくて、生きている人自身の手で身を傷つけさせるっていう間接的なやり方も素晴らしいと思った。

 耳障りな効果音と共に、人が見るに堪えないCGに早変わりして観る者を驚かせる演出、洋画のホラーによくあるけど、この映画でもそれが出てきて陳腐だなあとは思った。

 上記の様に雰囲気で怖がらせてくれる部分もあったので、そこは良いと思った。でも、大音量の効果音と共に突然幽霊が現れるって言うのを多用しすぎて退屈だった。

 

 洋画の悪い所と邦画の良い所が混ざってると思う。これはこれで面白いけど、賛否両論ありそうな映画でした。

 

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