映画『ミュージアム』は大好きな邦画!

お題「最近見た映画」

 

 今まで観た邦画の中で最高に面白い!

 

 

 作中のほとんどは雨天という事で画面は暗く、心も重たくなってくるので雰囲気が良い。

 処刑と称して行われる劇場型犯罪SAWを彷彿とさせるし、主人公に殺人を促す所はセブンの様でもある。彼は自分の犯す事件に強い拘りと執着を持っており、自分の犯した犯罪を別の男がやったと勘違いして死刑にしようとした6人の裁判員に激怒していた。カエル男は6人の殺害をミュージアムと呼び、一連の作品は沢村への処刑で完成すると言う。

 

 主人公の沢村に「3つのエンディングがある」とカエル男は話す。

 

 

 「妻を殺して息子を助けるか、天国で3人仲良く暮らすか――」*1

 3つ目を言わずに警察に見つかり外へ逃げ出したところ、日光アレルギーのせいで顔が腫れあがっていく。多くの警察に囲まれ逃げ場が無くなった時、カエル男は言うのだ。「裁判員や学者は物知り顔で僕の作品を語るだろう」

 警察に捉えられる前に、彼はアレルギーの発作で意識を失う。病院で彼の兄妹*2である女医に「あなたの病は心因性よ」と呟かれた後、劇薬を点滴に投与されて殺される。

 

 場面が代わり、運動会。沢村は息子の活躍を夫婦で楽しく撮影していた。仕事中毒だった彼はその態度を改め、家庭を大事にしようと考えている。これで幸せな家族に戻れると思っているのだろうが、ビデオカメラに映される息子は延々と首を掻き続けていた。晴天の下でそのような行動をとっている彼は、カエル男が患っている日光アレルギーの様だ。

 

 用意周到に処刑を行うカエル男は、事件の後に起こる事すら事細かに予想していたはずだ。これは警察に捕まりかけた時の発言からも解かる。彼が考えていた3つ目のエンディングは、第2のカエル男を生む事だったのかもしれない。

 なぜそう考察したかと言うと、カエル男の用意する刑は対象者が必ず死ぬのに対し、沢村へのお仕事見学の刑だけ妻を銃殺するという他とは違う処刑の仕方。

 カエル男は沢村に対し、今までの対象者とは違って興味を抱いていたようだ。沢村は妻と息子の心を殺したとカエル男は言う。そこに惹かれたようだ。つまり、似た者同士であると言う風に感じていた。だから、共に表現者になろうと誘う場面がある。

 

 それを拒否された時の事も想定していた。それが、彼の息子をソシオパスにする事。沢村の処刑を息子に無理矢理見せたのは、もう一人のカエル男にさせる為、トラウマを植え付ける必要があったからだ。息子を後継者にする事で彼のミュージアムは完成する。カエル男は自らも作品の1つとして死んでいったのかもしれない。

 

 

 ただ、本編の前に起こした事件という設定の作品が上記の序章なんだけど、これは若干違和感のある処刑の終わらせ方している。映画内では自分の起こした事件の写真や生中継を観て楽しんでいるのに、親子愛の刑に関しては、最後に爆破してその場を去っている。炎上させては死体を見せる事が出来ないよな・・・。

 カエル男は自己顕示欲が強くて犯行現場を他人に見せたがっている性格だから、放火で証拠隠滅はおかしいよ。カエル男はそんな事しない…。

 

*1:順番の記憶は確かじゃない

*2:姉かも

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