悪魔崇拝の連続殺人鬼 リチャード・ラミレス

 

 リチャード・ラミレス

1989年1月陪審員の選任手続きが終わり、ロサンゼルス高等裁判所の法廷で本格的な審理が始まったが、評決まで実に半年もの長期に及んだ。これは、提出された証拠物件や召喚された証人の数が桁外れに多かったことや、審理中、ラミレスが判事に向かって卑猥な言葉を吐いたり、傍聴人やマスコミに手のひらに描いた悪魔のシンボルをこれ見よがしに見せるといった悪ふざけをして退廷させられるなど、混乱を招いたためだった。また、陪審団も相次ぐトラブルに見舞われた。まず陪審評議に移って13日目に男性陪審員が居眠りをして即座に解任された。それから2日もしないうちに無断で外出した女性陪審員愛人の男性に射殺され、愛人も自殺するというスキャンダラスな事件が発生した。このため日頃から悪魔主義的な主張をしているラミレスが、悪魔の力を借りて裁判を妨害しているのだとオカルティックな噂が囁かれる有様だった。

 

波乱含みの裁判だったが半年の法廷審理と22日間に及ぶ陪審評議の結果、1989年9月、63件の訴因についてほとんどすべてが有罪と認定された。13件の殺人中12件が第1級殺人とされ、1件は第2級殺人と認定された。さらに殺人未遂・婦女暴行・強盗など30の重罪についても有罪の評決が下された。続く5日間の量刑審議は評決が6対6で一時デッドロックに陥ったが、最終的には10対2の多数決で死刑が評決された。

 

公判を担当したマイケル・タイナン高裁判事が、判決の前に何か言いたいことがないかという問いに、ラミレスは以下のように答えている。

 

言いたいことは山ほどある。だがここでは言いたくない。第一俺は何故こんなところで無駄に息をしているのかわからないが、そんなことはどうでもいい。……俺について今まで散々嘘八百が並べ立てられたが、これからもそうだろう。俺はこの文明社会という奴の偽善的で道徳的な意見なんか信じない。お前らのようなウジ虫野郎どもを見ていると反吐が出る。どいつもこいつも偽善者ばかりだ。……あんた(判事)なんかに俺のことはわかりゃしない。誰かに理解してほしいとは思わないし、理解できるはずもない。俺はあんたの経験を超越しているのさ。俺は善悪の基準を超えているんだ
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